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皇太子殿下はご機嫌ななめ
第29話 「舞踏会という名の物産展」
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、響きあっていた。
 近くで待機していたMS開発局の人間が、放送が終了した事を伝える。
 それと同時に、

「下りて来い」
「おう、やってやろうではないか」

 と言い合う声も聞こえてくる。

「お疲れ様でしたー」

 お気楽な開発局員の声。
 局員の差し出すコーヒーを受け取りつつ、宰相閣下は人選を誤ったのではないか、と問う。

「いや〜案外、面白がっているかもしれませんよ」
「そういう物か?」
「綺麗な試合をさせるだけならば、最初からMS部隊の人間にやらせるでしょう。人選は宰相閣下が、ご自身で選ばれましたからね」
「こうなる事も織り込み済みか」
「でしょうね」

 罵りあう二人を見ながら、この話に乗ったのは失敗だったかと少し後悔した。
 頭を抱えたい気分だ。


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