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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-46洞窟に眠る宝
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んじゃどう転んでももう着れねえだろ。じゃ、出るぜ」
マーニャのリレミトで洞窟を脱出し、メダル王の城に戻って宿を取り、新たに入手したメダルをメダル王に預けて、一行は休息を取る。
宿で顔を合わせた戦士は少女の鎧に気付くことも無く、消沈した様子で鎧を諦めることをトルネコに語り、慰められていた。
翌朝、トルネコの慰めにすっかり元気を取り戻した戦士と別れ、一行はさらに南を目指して船旅を再開する。
丸一日船を進めた翌朝、タカの目で辺りの様子を窺っていたトルネコが声を上げる。
「あら?なにか、あるわね。」
「女王様の言っていた、ロザリーヒルでしょうか?」
「どうかしらねえ。とにかく、近寄ってみましょう。」
船を岸に付けて降り、馬車で目的の場所に近付いたところ、あったのは村ではなく洞窟だった。
マーニャがげんなりした顔をする。
「また、洞窟かよ。地面の中は嫌いだってのに」
「馬車ごと入れる訳でも無いし、気が進まないなら待っていればいいだろう。俺は、出来れば行きたいが」
「ユウ殿が向かわれるなら、私もお供したいところですが。戦力配分の都合もありましょうから、無理にとは言いません。指示に従いましょう」
「お宝を、探すのよね!それなら、あたしは行かないとね!」
「ふむ。マーニャ殿が行かぬならば、わしがと思うたが。考えてみれば、これほどに前衛が揃っておれば、攻撃魔法もさほど必要無いかのう」
「ブライ様が残られるなら、私が向かいますわ!アリーナ様のお供として!攻撃魔法が必要になれば、ザラキもありますし!」
「クリフトさんには留守番を頼むことが多かったですから、丁度いいですね。それでは、今回の洞窟での回復役はお願いします」
「はい!」
「それじゃあ、アリーナとライアンと、トルネコとクリフトと、わたしが行くのね。留守番、おねがいね」
「おう。気を付けろよ、嬢ちゃん」
ライアンとアリーナが先に立ち、少女とトルネコが続いて、
殿
(
しんがり
)
にクリフトが付いた隊形で踏み込んだ洞窟の、最初の階にあった階段の先は水で満たされていた。
「これでは、進めませんな」
「そうだな。戻るしか無いか」
「待ってちょうだい!」
階段の近くにしゃがみこみ、顔を見合わせて話し合うライアンとアリーナに対し、トルネコが大声を上げる。
「ここは、きっと、あれよ!海賊の、お宝の洞窟よ!」
「……あ!渇きの石ですね!」
「ええ!きっとね!」
トルネコの発言にクリフトも閃いたように言葉を続け、力強く頷いたトルネコが道具袋を探る。
「あった、あった。投げ込めばいいのかしらね、よいしょっと。」
水で満たされた階段に、トルネコが渇きの石を投げ込む。
途端に水が渦を巻き、
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