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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-46洞窟に眠る宝
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じゃないかな」
「うむ。今が良い機会じゃの」
「あれ。使うのね」
「おし!ドラゴラム!」
呪文の詠唱とともにマーニャの姿が巨大な竜に変化し、激しい炎を吐いて押し寄せる魔物を焼き払う。
焼け残って近付く魔物は、鋭い爪で切り裂き、さらに残った魔物を仲間たちが処理する。
ミネアが魔物を倒しながら呟く。
「なんていうか……派手だね……」
「真っ赤な竜とはの。体色に決まったものは無かったはずじゃが、気性や適性が反映されでもするのかの。興味深いの」
「ほんとに、竜になるのね。すごいね」
魔物たちが全滅し、近くに敵の姿が見えなくなったところで、マーニャの姿も元に戻る。
「好きなときに戻れるってわけじゃねえんだな。適当にゃ使えねえな」
「それはブライさんが言ってただろう……。あんなのを適当に使うとか、本当にやめてくれよ」
「なんにせよ、今ので要点は覚えたの。ならば、問題無かろう」
「あら!あれは!鎧じゃないかしら!」
「トルネコ殿。ひとりで先行しては危険です。共に参りましょう」
「あら、ごめんなさい。お願いしますわ。」
ライアンと共に先行するトルネコに続き、仲間たちも鎧らしきものが置かれている場所に向かう。
一足先にたどり着いたトルネコが、鎧を手に取り鑑定する。
「……これは!間違いないわ!やっぱりこれが、天空の鎧よ!」
「アネイルで見たものと、形は同じようですね。感じる力が全く違いますが」
「やっぱありゃ偽物だったのか。単純な魔力ってわけでも無えみてえだが、オレでもなんかの力は感じるな」
「とにかく、ユウちゃん!装備してみてちょうだい!」
「うん。……大きくないかな?」
「兜のように、大きさが変わるやも知れません。ともかく、試してみられると良いでしょう」
「うん。……あ」
トルネコに差し出された鎧を少女が受け取った瞬間に鎧が光を放ち、光が消えた時には、身体にぴったりと合った神秘的な鎧を纏った少女が、その場に立っていた。
「……これは。……驚きましたな」
「兜の時以上だったな。鎧から、ユウを包み込んだようだ」
「鎧、なのに。すごく、軽いみたい。……これも。勇者の、装備なのね」
「あら、まあ。調整もいらないだなんて、便利ねえ。」
「便利とか、そういう問題ではない気がしますが。とにかく、目的の品が見付かってよかった。この洞窟の敵は手強いですし、用が済んだならもう戻りましょう」
「もう戻るのか。残念だが、仕方無いな」
「そうじゃの。船旅が続いたところじゃしの、あの城にでも戻って休むとしましょうぞ」
「……大丈夫でしょうか。先程の男性と、鉢合わせてしまうのでは」
「別に、鎧の見た目を知ってるわけでもねえだろ?嬢ちゃんに合った大きさになっちまったしよ、あの兄ちゃ
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