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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-46洞窟に眠る宝
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のだねだからな」
「その通りですわね。……確実にあるとも、まだわからないんですわよね?」
「そうだな。かなり有力だとは思っているが、到底確実とは言えないな」
「やっぱり、そうなんですのね。あまりご無理をなさらないで、諦めも肝心かもしれませんわよ。苦労して進んでも、なにもないかもしれないんですから。」
「ご親切に、どうも。そうだな、程々のところで、あまりにも難しそうなら諦めるとするよ」

 外に出て行く戦士を見送り、姿が見えなくなったところでトルネコが口を開く。

「みなさん!聞きまして!?」
「おう、しっかり聞いたぜ。さすが姐御は、引きがいいな」
「出し抜くようで申し訳ないですが、背に腹は変えられませんからね。ここでの用が済み次第、向かうとしましょう」
「……良いのでしょうか、本当に」
「天空の装備は、身に着ける者を選ぶということですから。身のこなしを見ても、大した使い手であるようには見えませんでした。ユウ殿で無ければ装備出来ぬとも限りませんが、少なくともあの者では無理でしょう」
「うむ。我らに必要とわかっておるものを、みすみす持ち腐れさせてしまう輩に譲ることは無かろう」
「洞窟の魔物が手強いと言っていたな。あの戦士の言う手強いが、どの程度かはわからないが。前回は留守番だったからな、楽しみだ」
「……盗んだ、鎧を?……洞窟に、隠したの?どろぼうさんが?」
「あら、そうねえ。言われてみれば、おかしな話よねえ。」

 少女が漏らした疑問に、トルネコが首を傾げる。

「なんでもいいだろ。あるならあるし、無えなら無えんだ。とりあえず、行ってみりゃ」
「適当だけど、そうだね。全く当てが無かったところなんだから、少しでも手がかりがあるなら行ってみないと」
「事実がどうかはわからぬが。仮にそうであったとして、邪悪な手の者が盗み出したは良いが、破壊も出来ぬであろうし、海に沈めたところで何処ぞに流れつかぬとも限らぬでの。苦肉の策として、手強い魔物の蔓延(はびこ)る洞窟に隠したとか、理由ならばいくらでも付けられるでの。それはともかくやはり肝要なのは、ものがあるかどうかじゃて」
「そうですわね!それじゃ、メダル王さまに早くお会いして!洞窟に、向かいましょう!」


 一行はメダル王に面会し、集めたメダルと引き換えに力の指輪と守りのルビーを入手してメダル王の城を離れ、洞窟に向かう。


 トルネコのタカの目と地図を頼りに洞窟に向かう途中で、小さな船が洞窟から引き返してくるのとすれ違う。

「あら。さっきの、戦士さまかしら。」
「だろうな。すいぶん、早かったみてえじゃねえか」
「今回も、駄目だったんだろうね。このまま諦めてくれるといいんだけど」
「そうだな。先を越されたかどうかはわからないだろうが、無駄死にされては寝
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