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魔法少女リリカルなのはViVid〜英雄の意思を継ぎし子達
十四話〜闇の欠片
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知り、安堵するパパはフェイトさんへと話しかける。
「君はクロノ執務官と知り合いかね?」
「はい。そうですけど……。あなたは?」
「今それを説明している時間はない。ここを抑えた後で彼に合わせてほしい。そこで色々話をする。連絡を取っていてくれ」
「ですが……」
そこで話が中断された。なぜならばあの女の人がパパに襲い掛かったからだ。
「何故あなたがここにいるのですか、
アーチャー
(
・・・・・
)
」
「それはこちらのセリフだよ、セイバー」
パパのことを知っているかのように問いかける女の人。
それだけではなく、パパもこの女の人を知っている様だ。
「ヴィヴィオ、フェイト。ここは引け」
「だけど!!」
「セイバーは
英霊
(
・・
)
だ。分かるなヴィヴィオ」
英霊。宝具の事を知った時に一緒に教えてもらったその存在。
宝具の担い手。世界と契約した一騎当千の英雄たちのこと。
「わかった。行きましょう、フェイトさん」
「えっ、あの……」
私は渋るフェイトさんを抱えてその場を離れた。
…………………………………………………………………
「と、止まって下さい!!」
大分距離が離れたところでフェイトさんを放す。
離したらすぐに私に詰め寄るフェイトさん。
「どうして離れたんですか?こちらには数の利があったというのに………」
「相手が規格外なんです。私達じゃ足手まといになります」
「そんなことは!」
抗議の声をあげるフェイトさんに対して私は静かに言う。
「あるんですよ。私達がいたらパパが本気を出せない。それに、フェイトさんには……」
そこまで言ったところでフェイトさんに通信が入る。
「はやて?」
『フェイトちゃん!こっちに応援に来てくれへん?』
聞こえて来たのは焦っているような様子のはやてさんの声。
「どうしたの?」
『なんか攻撃の効かへん闇の欠片が出てきたんよ。なのはちゃんとユーノ君、それにアインハルトって言う子も一緒や』
アインハルトさんも一緒なの!?英霊を相手にしてるなんて……。
「わかった。すぐ行くよ」
『ありがとうな!』
そう言うとフェイトさんは通信を切る。
「多分相手は貴女の言う英霊?と言う人だと思います。ですが私は友達を助けに行きます。例え勝てない相手だとしても」
「……解りました。もう何を言っても無駄ですよね。私も手伝います」
「ありがとう。えっと……」
「ヴィヴィオです。衛宮ヴィヴィオ」
「ありがとう、ヴィヴィオ。行きましょう」
「はい!」
そうして私達は新たな敵の元へと向かう。
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