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男子校×全寮制=薔薇がさく
第壱章 【転入編】
男子校×全寮制=薔薇がさく 【第二話】
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学園説明っていうんしてや」
伊吹がぐてーんと机に突っ伏しながら、椎名の指先をいじっている。
「うん、そうだね。ちょっと驚くかもしれないけど、この学園にはゲイが多いんだ。ノンケなんて一割くらい」
「......えええぇぇ!?...それほんま?」
「ほんとだよ。それでね、生徒たちから特に人気な子には《親衛隊》っていうものがあるんだ」
「しんえいたい?」
「簡単に言うと、アイドルのファンクラブみたいなものかな。ちなみに僕ももってるよ」

伊吹はすでについていけない、という風にぷるぷると首を振った。
きっと伊吹にも近い将来つくられるだろうけど、と思ったがあえて何も言わなかった。

「だから、ゲイのカップルを見ても受け入れてあげること。
親衛隊・特に生徒会の親衛隊は、過激な人が多くて、あまり近づくといじめの対象になりかねないから気をつけること。 分かった?」
「うん。たぶん、大丈夫」

なんとなく理解できたようだ。
伊吹の頭をなでていると、急にバッと顔を上げた伊吹が椎名の手をぐいとひっぱった。
「それやったら、しいちゃんとおる俺はいじめられんの!?」
「え、それは大丈夫だと思うよ。僕の親衛隊は穏便派だから」
ホッとしたような伊吹ににっこりと笑いかける。

〔それに、この学園はゲイとおなじくらい腐男子も多いし...〕
ちらりと視線を斜め前の席に移すと、可愛いチワワ系からゴツい体格の奴までがこちらを見て、話し合っている。
「あの二人、超萌える!」
「椎名様が頭なでなでしてるよ!かわいい〜」
「かわいい×かわいいか...いいな」
 ...非常に喜んでらっしゃった。


しばらくすると、ウェイターのお兄さんが料理を運んできてくれた。
「ありがとうございます」と、伊吹が丁寧にお辞儀していた。
お兄さんは驚いていたが、すぐに嬉しそうにお礼を言っていた。
伊吹のことを弟のように接していた椎名だが、それを見て感心した。そして自分も見習って礼をしたのだった。

_______________________

【おまけ】 {モブ・腐男子視点}

「あ、しいちゃん。スパゲッティ一口ちょーだい!」
可愛い笑顔で、口を開く謎の和服美少年。しかも関西弁だ。
小さい口から赤い舌がちらちら見えていてエロ可愛い。

「しょうがないな、ほら。あーん」
椎名様がまるで愛しい子を見るような目で少年を見てらっしゃる...!
ここは楽園か!楽園なのか。ホモの神様ありがとう...!

「んん〜、おいしいわぁ。ここの食堂気に入った♪」
そう言う少年の口元の汚れをティッシュで拭ってあげる椎名様。
かわいい×かわいいとか新境地なんですけど!新しい扉が今ひらく、なんつって。
「ほら伊吹、僕のあげたんだから、もちろんその卵焼
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