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麦わら海賊団を支えた神(仮)
会合
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ミス教は存在する。
しかし教徒の者は笑われ、相手にされないほどのものへとなっている。
ゴール・D・ロジャーを支えたと言われていた彼がゴール・D・ロジャーの公開処刑の場に助けに現れなかったことがトドメに近いほど彼の存在を霞めさせたのだった。

「そんなァことより、どうだルミス??
行く当てがねぇなら俺の息子になるァ気はねぇか?」

「62のジジイが72のジジイの息子になれって?冗談はよしてくれよ、ハハッ!
確かにニューゲートの下もそれはそれで楽しめそうだが…出来上がり過ぎちまってる。」

白ひげの勧誘に苦笑いで答えるルミス。

「出来上がり過ぎちまってる?
てめぇは下について何が見たいんだァ、ルミス?」

「成長だよ!
ロジャーもそうだった、才能のある奴が成長していく姿は最高にワクワクする??
別にそいつを育てて自分の好みの海賊団に作り上げていきたい訳じゃねぇ??
間違えたり悩んだりしながらどんどん成長していく、そんな奴をすぐ隣で見ていたいんだよ??」

ルミスは興奮で声を震わせ、手を天に大きく広げながら演説する。
しかし、話しを一度区切ると今度は顔を俯かせながら、低い声で口を開いた。

「それに…ニューゲート、お前の『仲間』を『家族』と呼ぶやり方を否定する気は無いんだが…俺には『家族』は無理なんだ。
『仲間』はいけるんだが…俺を昔、奴隷商に売った『家族』となると、また捨てられるんじゃないかとか、また見放されるんじゃないかとか考えちまうんだ。
お前がそんな事をしないのは長い付き合いだ、絶対無いと胸を張って言える……だけどやっぱり怖くて怖くて仕方がないんだ。
だからお前の船には乗れねぇわ。
すまんな、ニューゲート…。」

ルミスは俯き気味に声と身体を少し震わせながら語った。
その姿からは本当に過去に味わった家族のトラウマが消えてないことを誰もが容易に理解できた。

「別に構わん…。」

2人の間に静寂が訪れる。
その静寂を気まずく思い断ち切ったのはルミスだった。

「そうだニューゲート!
ルーキーで面白そうな奴と言ったらお前のところにいる【火拳】の異名を持つポートガス・D・エース?だったっけか…あいつくれよw」

「っ!??あいつはダメだ??????」

ルミスの軽い冗談に白ひげは顔を驚愕の表情に染めたあとに地を震わせるのではないかというほどの大声でルミスに怒鳴った。
白ひげの突然の怒鳴りに船員達も驚愕している様だった。

「お、オイオイ…。
どうしたんだニューゲート?
今のが俺の冗談だと分からないお前ではないだろう?」

「……あぁァ、だがあいつはダメだ??
それに今あいつはこの船にいねぇェんだ。
ある奴を追いかけて飛び出てっちまった。
なぁァ、ルミス。」

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