会合
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裏でゴール・D・ロジャーを支え続けた男【支神ルミス】』、『ある時はバカでけぇハリケーンに襲われかけた街をハリケーンを相殺して街を救い、またある時は国を荒らしまくっていた20000人の海賊団を1人で滅ぼして国を救った【英雄神ルミス】』、『過去にタイヨウの海賊団船長フィッシャー・タイガーと共に天竜人の奴隷解放に力を振るった【大罪神ルミス】』…まだまだあるが大きなものはこれくれェだなァ。
嘗ては‘‘ルミス教’’ってのまでできたくれェに有名だった。
そのルミスってのがァ、ここにいるシャルディーニ・D・ルミスだぜ。
マルコ、てめぇの力じゃァ足下にも及ばねぇよ。」
白ひげの言葉に船員達が口をOの字に開け、目を見開いて驚愕の表情を浮かべる。
それは仕方のないことだ。
自分達より見た目が年下、17、18歳くらいの少年が自分達が少年の頃に憧れた、かの有名な海賊の1人なのだから…。
そう、ルミスは嘗ていろんな異名を世界に轟かせたことから【魔神】と総称された。
しかし彼は有名だったのだが手配書は配布される事無く、伝記や言い伝えでしか一般人に知られていない。
何故なら彼が存在自体をあまり認識させなかったからだ。
海軍でも嘗て、彼を実際に見たことがある者は中将でも数人しかいなかった。
彼の存在が広まったのもゴール・D・ロジャーの元クルーが書いた冒険記に名前が出てきたり、彼に救われた街の住人、彼によって奴隷から解放された元奴隷の人々の言い伝えなどがあげられる。
そして彼の容姿は先ほどから言うように美しく、獣化、獣人化した姿はまさに神、天使の言葉に相応しかった。
‘‘ルミス教”ができたのも彼が巨大ハリケーンを相殺して救った街から始まったと言われている。
なんでも巨大ハリケーンを相殺した後に空一帯を覆っていたドス黒い雨雲が割れて覗かせた眩しい太陽が、空を白い6対計12枚の羽根で飛んでいた彼の後ろで爛々と輝いていた様が美しく、本物の神、神の使いに見えたことから始まったそうだ。
国家宗教にした国もあったとか、なかったとか…。
話しが逸れたが彼の手配書が配布されなかった理由…それは海軍がわざと配布しなかったからだ。
海軍は彼の存在が伝説に近いほどあやふやだった事を利用し、彼を本当の伝説上の人物に仕立て上げた。
彼を指名手配すれば彼に救われた多くの者やルミス教の教徒が海軍に不満を持つ、最悪の場合戦争になる。
海軍が勿論勝つのが目に見えているが海軍もただでは済まない。
それならばゴール・D・ロジャーの元クルーが書いた伝記をただの夢物語、ルミス教の信仰対象を空想上のもの、奴隷から解放された者の戯言ということにしてしまえばいいと海軍が動いたのだ。
こうして彼、シャルディーニ・D・ルミスは空想上の人物であるという虚実が出来上がった。
極少数ではあるが未だにル
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