会合
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
大海原の上。
白いクジラを模した大きな船モビー・ディック号がそこにはあった。
「オヤジィ〜??
西の方角からこちらにとんでもねぇ速さで何か飛んで来るぞ??」
その船モビー・ディック号のマストの上にいる男が甲板の上の大きなシングルソファーに座る大男に告げる。
鋭い眼光、鼻の下には大きな三日月状の口髭、角張った顎、顔に浮かぶ皺…大男の顔は幾千、幾万の戦いを勝ち抜いてきたであろう精悍な面持ちをしている。
身体も歳に不相応なほどに鍛えられているものの、やはり寄る年波には勝てないのか鼻や身体、腕などにたくさんの管が通っていた。
地肌に白のコートを羽織っていて、頭には黒のバンダナが巻かれている。
オヤジと呼ばれた大男はシングルソファーの上で胸の前で腕組みしたまま首だけを西の方角に向け空を仰ぎ見る。
空にはこちらにまっすぐと向かってくる閃光があった。
大男はニヤッと口角をあげて口を開いた。
「グララララ…????
構わん!敵意はない??」
大男がそう告げた時には閃光はモビー・ディック号の真上で停滞していた。
何百といる船員と大男が見守る中、空に黄金色の軌跡を残しながら現れた閃光は船の上で黄金色の球体になったまま動かない。
だがその球体はみるみると小さくなっていき、終いには凝縮したかと思うと辺り一面を暖かな光で満たし、キラキラと花火のように広がる。
そしてその黄金色の球体からは背中に6対計12枚の白い羽を持ち、頭には先程の空に描いていた軌跡を円状にしたかのような輪っかが浮いている少年が佇んでいた。
その美しさと圧倒的な存在感、威圧感に大男以外の船員が皆息を呑む。
そしてその少年が指をパチンと鳴らすと、モビー・ディック号の甲板、大男の前へと光の粒子でできた螺旋状の階段が出来上がり、その少年が階段を1歩1歩と踏みしめながら船の甲板へと乗り込む。
船に乗り込む頃には少年の背中にあった翼も輪っかも消えていた。
そして少年は大男の前にくると右手を上げて口を開く。
「久しぶりだなぁ、ニューゲート。
【世界最強の男】…だいぶ老けたな?」
エドワード・ニューゲート。
白ひげ海賊団船長。
船員約1600名と新世界で名を馳せる43の海賊団を傘下に従えており、傘下含めた兵力は5万人に及ぶ。
エドワード・ニューゲート自身が四皇の1人であり、【世界最強の男】【世界最強の海賊】【白ひげ】と様々な異名で知られ、その怪物的な強さは世界中に轟くように知られている。
悪魔の実『超人系・グラグラの実』の能力者で‘‘地震人間”である。
そして現在『ひとつなぎの大秘宝』に最も近い男と言われている。
「グララララ…??
久しいな強敵よ、ロジャーが死んで以来だぜ…。
てめぇは老けたというよりは…成長したようだ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ