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麦わら海賊団を支えた神(仮)
悪魔の実
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のではなかった。
苦い、酸っぱい、辛い…何をどう表現すればいいのか分からない不味さ…だけど奴隷になってから食べてきたゴミみたいな食事に比べると食べれない不味さではない。


果実を食べ終えた時だった。
視界が霞むのではなく、今度は視界が歪んだ。

あぁ、やっぱり毒があったんだね…。
12歳で僕は死ぬの、か。
父さん、母さん…会いたいよ。

そして僕は意識を手放した。
瞳から一筋の雫が頬を伝い、砂の上に落ち、儚く湿らせた。
涙が地面に落ちた直後、彼の身体は黄金色の暖かな炎に包まれた。
その炎は彼の身体を焼き、燃やす……ではなく、彼の身体中の傷口からいきなり煙が上がり、傷口がみるみる塞がっていく。







これが将来、彼ーーシャルディーニ・D・ルミスーーが麦わら海賊団副船長‘‘覇神のルミス”として騒がれる要因になる悪魔の実『ヒトヒトの実・幻獣種・モデル‘‘神”』と彼との出会いだった。

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