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港町の闇
第一章
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「もう住んで何年にもなるのにかい」
「何年でも嫌なもんは嫌なんですよ」
 口を尖らせてそう言う。
「それは役さんだって同じでしょう?」
「私はそういうのはないな」
 彼は考えながらそう答えた。
「何処の国の食べ物でも食べられる」
「イギリスのあれでもですか!?」
「勿論」
 彼は頷いた。

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