五月の犠牲者
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私は監視をする都合上、風紀委員会本部を閉鎖しなければならない。
そして閉鎖するのにあたり鈴本鈴以外の風紀委員の資格停止。
そして不在時の総指揮代理を鈴本鈴に委託すること。
最後になるけれど学研会当日は朝早くから本部にて職務を開始する。
そうしないといけない。
私は準備を済ますと本部を施錠してみんなが待つ公園に向かった。
「ごめんね〜。遅くなったよ〜。」
私がつくと加奈、春菜そして葵が待っていた。
服装は全員、長点上機学園中等部の制服だった。
「いえ。時間前ですので問題はないと思いますよ。」
「そうですよ。」
優しい言葉を掛けてくれることはとても嬉しかった。
それでは早速
「今回の役割の分担をするよ。」
「「「はい。」」」
役割と言うよりも担当する相手を決めると言った方が正しいかもしれない。
「まずは葵から。葵は無能力者であるフレンダ・セイヴェロン。」
「はいっ。」
「次に春菜。春菜は滝壺理后。大能力者だけど単体ではほぼ無力だから。」
「はい。」
「最後に加奈。加奈には申し訳ないけど麦野沈利を頼むわ。順位も同じだから出来ると私は思っているわ。」
「分かりました。最善を尽くします。」
そして私は私の実験で生まれた一方通行モドキを見なければならない。
あの子は危険だよ。
だから本当は私の近くに置いておきたい。
だからこそあの子の弱味を握らないといけない。
脅迫あまり良くないことだけどね。
「雫さんは絹旗最愛ですか?」
「そうよ。」
「気を付けてください。彼女は「大丈夫よ。あの子のことなら誰より知っているわ。」しかし、今では暗殺まで手掛けているんですよ。」
「春菜。私を誰だと思っているの?木原一族の末席である木原雫よ。」
「ですが只の科学者なんですよ。」
たしかに私は科学者だけど能力者でもある。
だから見えることもある。
私にはキャパシティダウンも、キャパシティダウンを抑えるための物もある。
キャパシティダウンは能力者の演算能力を大幅に阻害する力がある。
それを使うことで絹旗最愛を無力化することは可能だ。
「春菜。雫を信じなよ。一様、私たちは雫の部下ってことになっているんだから。雫の実力だって知っているでしょ。」
「分かっているわよ。でも心配なのよ。」
「心配してくれてありがとう。でも大丈夫だから安心して。」
私がお辞儀すると背中に背負っている大きなリュックを全員が見た。
そしてホッとしたような表情になった。
なぜなら私が大きなリュックを持っていくときは大抵成功するからである。
しかしこの大きなリュックの中身を見たものはまだ誰もいない。
何が入っているのか気
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