第3話
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Side:迷彩
私は今、実家に帰って来た重爺から電話を掛けて来たので電話越しに話しをしている。因みに現在午前5時。
『どうかしたかい?重爺』
【おお、迷彩か。実はお主に用が有ってな】
まあ、そりゃあ用も無いのに電話なんてかけて来ないわな。因みに、重爺の名前は敦賀重国という。敦賀流道場の196代目当主――今は当主の座を退いている――だ。鉄爺――川神鉄心や九鬼家のヒューム・ヘルシングさんのライバルだったらしい。
『用って?』
【うむ。迷彩よ、昔にも言ったが、敦賀家は小学校の5年から中学校の3年までの5年間で実家の道場で敦賀の技を身に着け、研鑽をしなければならん】
ああ、そう言えばそうだったっけ。
『何時から?』
【お主の好きな時に行くがよい、まぁ期限を決めるなら今月中じゃな】
『今月中か。なら午後から行くよ』
【そうか、ならば午後の2時に川神駅まで行こう】
『分かった。じゃあ皆にお別れ言ってくる』
【…………スマンの】
私は電話を切ると、いつもの場所へ向かった
Side:Out
風間ファミリーの皆(忠勝は用事が有る為不参加。その為迷彩は先んじて伝えてある)は河原で昼まで遊んでおり、昼飯の時間も近いので帰ろうとした時。
『今日は大事な話があるんだ』
迷彩が真剣な顔してそう切り出した。
「大事な話?」
「私達結婚します!」
『しないからね? 少し落ち着こうか?』
「惜しい」
「あー、で、大事な話って?」
『ああ。実は、これから実家に帰らなきゃいけないんだ』
「「「「「「「「「「実家に帰る?」」」」」」」」」」
迷彩の実家帰りと言う言葉に見事に皆の声が揃った。
「唐突ですね」
「こいつスッゲー偶にだけど唐突じゃないか?若」
「そう?」
「いきなりネタに走ったりするだろ? あえて空気を読まずに。ホントに偶にだけど」
「確かにな」
『ショウは兎も角ガクに貶された』
岳人に言われた途端、そう言ってorzの体制に成る迷彩。
「おい!」
「どの位掛かるんだ?」
『早くて高校1年の中盤位、遅ければ高校2年の終わり頃』
「結構長いな」
『ウチは古いからな。古い分無駄に技とかあるらしいんだ。それの習得を終えて、皆伝試験受かるまでみんなと会えなくなる』
「私ついてくよ」
「僕も!」
『ダメ、修行だから』
「「でも」」
『ちゃんと帰ってくるから』
「絶対だぞ! 帰って来なかったら俺達全員でお前の実家に乗り込んでふん縛って連れ帰るからな!」
『ああ。絶対戻って来るから』
「俺一人に姉さんをいつまでも任せないでくれよ?」
『
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