ルームメイトは緑髪の眼鏡っ娘 その二
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である。
ISってのは意外と大きい。
全高は三メートルほどあるだろうか、意外と乗り降りが大変なのだ。
俺の予想を裏切り、俺たちのグループの実習は滞りなく進んでいく。
スパーン、スパーン、スパーンと乾いた軽快なリズムの音がどこからか聞こえてきたが、どうせどこかのグループが織斑先生の出席簿アタックをくらったんだろう。
たぶん一夏のグループだろうな。
しばらくすると俺たちのところに山田先生が様子を見に来た。
「どうですか? ベインズくん」
「ウチのグループは順調ですよ」
と言って声をかけてきた人物を見る。
そこには当然だがISスーツを着た山田先生が立っていた。
ISスーツは身体にぴったりと密着している。
いわゆる男の夢と希望が詰まっていると言われている部分が強調され、思わず目が吸い寄せられてしまう。
年頃の男子ならば致し方ないだろう。
山田先生はなかなかご立派なものをお持ちのようで目のやりどころに困る。
そこで山田先生から視線を外し、やや斜め上、空中を眺めた。
「どうしたんですか? ベインズくん。空中に何かありますか?」
「いえ、空中には何もありませんが、一身上の都合がありまして……」
「一身上の都合とは何ですか? とにかく人と話す時はちゃんと相手を見ないといけませんよ」
まったく、それが出来れば困ってないよ。
まあ、仕方ない部分もあるだろう。
今までIS学園には男子なんて存在いなかったんだから意識する必要などなかったろうしな。
顔を見て欲しければせめて上着くらい羽織ってください、山田先生。
俺はちらちらと山田先生はの顔を見るがどうしてもご立派なものが目に入る
山田先生の特盛りさ加減は見る角度は選ばないらしく、俺に対し存在感をいかんなく発揮してくる。
「先生ー。アーサーくんはー、先生のおっぱいがとっても気になるそうです〜」
こ、この聞き覚えのある声はのほほんさんか! バカ、なんてこと言うんだ、俺を社会的に抹殺するつもりか?
のほほんさんの言葉を聞いた山田先生は、俺の顔と自分の胸を交互に見る。
「え、えーと……ベインズくん。見てました?」
俺は正直に見ていたと伝え頭を下げ、再び顔を上げた時には山田先生の顔は真っ赤になっていた。
「女性として興味を持ってくれるのは大変嬉しいのですが、でもやっぱり歳の差とか立場とか色々と問題がありますし……」
俺が困り果てていると、
「山田君、何をしているんですか、何を」
俺の危機を察したのか織斑先生が颯爽と表れた。
やはり頼りになるのは織斑先生だけのようだ。
「えっと、これは、あのっ……」
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