ルームメイトは緑髪の眼鏡っ娘 その二
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昔も男になんて興味はない! 本当だ。そうだろ? アーサー」
焦る気持ちはわからんではないが、なんで俺に振るんだよ、俺はお前の過去の出来事なんぞ知らんぞ。
「見損なったぞ、一夏。しばらく見ない間に根性が腐りきったようだな。後で鍛えなおしてやる。お、男同士でなんて、不潔だ!」
今のはどうみても事故だろ? ポニーテール女子の篠ノ之箒さん? どういう経緯でそんな思考に至ったのか教えてくれないか。
「一夏……、アーサー……、あー、うん……、ごめん。なんでもないよ」
シャルル、いや、シャルロット! 俺たちをそんな可愛そうなものを見るような目で見ないでくれ、頼む。
このカオスとも言うべき状態を見かねたのか織斑先生が助け船を出す。
「お前たち、いつまで馬鹿騒ぎを続けるつもりだ? さっさと授業を始めるぞ」
鬼教官の一声でこの場はおさまった。
これから模擬戦が始まる。
号令と同時に飛び立った二機のISは、セシリアのブルー・ティアーズと凰鈴音の甲龍。
「い、行きます」
二人のあとを追うように山田先生は空へと飛び立った。
教室での授業の時と違い目は真剣そのもので、いつもと違ってIS操縦時に冷静に見えるのは、さすがは元日本代表候補生といったところか。
空中を見上げた織斑先生はシャルルに山田先生の扱っているISについての解説を求めた。
シャルルは「あっ、はい」と返事をすると、さっそく解説を始める。
ここからは俺が代わりにお伝えしよう。
今日、紹介するのは山田先生が使用しているISについてである。
フランスが誇るIS開発メーカー、デュノア社が発表した『ラファール・リヴァイブ』。
現在、世界中で開発が急がれている第三世代型IS、その一つ前の第二世代型である『ラファール・リヴァイブ』は一世代前ということもあり時代遅れと感じてしまうかもしれない。
だが実際『ラファール・リヴァイブ』という機体を動かしてみれば解るのだが、第三世代型にも劣らぬ性能をたたきだし安定性を発揮するのには驚かされる。
まさにラファール、疾風の名に恥じないISと言っていいだろう。
フランスのIS職人が丹念に部品を作り、妥協を許さない匠たちが一つ一つの工程を手間と暇を惜しむことなく丁寧にISを組み上げていくことでようやく完成し、ファクトリーから生まれ出ることができる至高のISが『ラファール・リヴァイブ』なのである。
人と場所を選ばず使用できるのは一見器用貧乏にも感じられるが、それこそがこのISの最大の特徴であり、とても汎用性が高いということを証明しているのだ。
誰にでも扱いやすく、オプション装備も充実、どんな戦闘局面にも対応できるマルチロール機。
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