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ヘタリア大帝国
TURN93 怪獣軍団その九
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「南アフリカはそのどんでもない奴等がやりたい放題やってたんだよ」
「だから彼女もですね」
「ああ、ちょっとやそっとじゃ心は開かないよ」
 そうだというのだ。
「時間をかけてゆっくりやるしかないさ」
「わかった、それならだ」
 東郷はビルメ達の話をここまで聞いた上で言った。
「彼女は暫くそっとして好きな様にさせよう」
「そうするんだね」
「ありのまま俺達を見てもらい待遇も提督待遇だ」
 そうしてだというのだ。
「扉は常に開いておく」
「ではそういうことで」
 日本も東郷に応える、こうしてだった。
 捕虜となったパルプナは今はそのままいい意味で放っておかれ日本や他の国々をありのまま見てもらうことになった、とりあえずはそうなった。
 しかしだった、エイリスは退けても敵はまだいた。
 枢軸軍はマダガスカルからすぐに日本に戻りそこで艦隊の修理を受けた、そのうえで満洲を見据えていた。
 その中でダグラスは食堂で箸で刺身を食べながら彼の祖国に尋ねた。
「祖国さんよ、次はソビエトの戦争になりそうだけれどな」
「ああ、ロシアだな」
「ロシアのことは詳しいよな」
「嫌になる位知ってるぞ」
 アメリカは浮かない顔でダグラスに返した。
「寒い、とにかく寒いぞ」
「アラスカ並だな」
「その地の利を使って戦ってくるんだ」
 それがロシアだというのだ。
「僕は直接戦ったことはこれまでなかったがな」
「オフランスやオスマン帝国が戦ってだったな」
「あの寒さに負けているぞ」
「寒さか、最大の敵は」
「そうなるな」
「だから今防寒態勢を整えているんだな」
 平賀、そしてかつてバルバロッサ作戦を指揮したレーティアが中心となってその対策を進めているところだ。
「だからか」
「そうだな、満州で守っているうちはいいにしても」
「攻め込むとしたらな」
「防寒態勢はもうすぐ整うわよ」
 二人と同席しているハンナが言って来た。
「そちらは安心してね」
「そうか、もうすぐか」
「枢軸軍全体でね」
「それは何よりだ、モスクワを攻めて終わらせるか」
「いやプレジデントそれがどうもおかしいんだよ」
 キャヌホーク、諜報部にいたこともある彼が言った来た。
「ソビエトだけれどさ」
「おかしい?何かあったのか?」
「ああ、同盟を組んでいたところカテーリン書記長の動きを調べていたら」
 何があったかというと。
「時々モスクワからどっかに行ってるみたいなんだよ」
「あの書記長の出身地だろ」
 キャシーは慣れない箸さばきで鯖味噌定食を食べている、そうしながらキャヌホークに返した。
「カフカスだったよな」
「そこのグルジア生まれだよ」
「そこじゃねえのかよ」
「どうもそれが違うんだよ」
 こう天麩羅うどんの海老天を食べ
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