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緋弾のアリアGS  Genius Scientist
イ・ウー編
武偵殺し
3弾 拳銃、刀、徒手格闘
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の現行犯!」

 胸見ただけで強猥になるなら、全国のすべての男は犯罪者だな。

 ぼふっ。

 と頭から噴火しそうな勢いで、アリアはさらに赤くなった。耳まで真っ赤だ。

「あんたいったい! 何する! つもりだったのよ! せ、せ、責任取んなさいよ!」

 がいん! がん! ががん!

 新しいタイプの地団駄(じだんだ)だな。それ。

 ていうか責任って何だ責任って。

「よしアリア、冷静に考えよう。いいか。俺は高校生、それも今日から2年だ。中学生を脱がしたりするわけないだろ? (とし)が離れすぎだ。だから――――安心しろ」

 所々ため息を挟みつつ言うと、アリアは、わぁあー! という口になって両手を振り上げた。
声が出てないのは絶句しているということらしい。

 そして――――ぎぎん! と涙目になって俺を睨みつける。

「あたしは中学生じゃない!!」

 がすんっっっ! 踏みつけた床がとうとう(はじ)けて木片が散った。よく耐えたな、床。あれだけ踏みつけられても抜けないなんて。

 それにしても――――まずいな。

 説得しようとしたが、しくじったようだ。

 どうやら歳のことで、さらに怒らせてしまったらしい。

 女というやつは、実際より歳上に見られると怒る習性があるらしい。しかもこの子は凶暴だ。このままだとそろそろ体育倉庫の床が抜ける。フォローしておいた方がいいだろう。

「……悪かった。インターンで入ってきた小学生だったんだな。助けられたときから、そうかもなとは思ってたんだ。しかし(すご)いな、アリアちゃんは――――」

 勇敢な子だな、と続けようとした時……今度は、がばっ。

 アリアが、顔を伏せた。

 顔の上半分が、影になって見えなくなる。

 そして、ばし、と両ふとももに左右の手をついた。

 今度は何だ。忙しいやつだな。

「こんなヤツ……こんなヤツ……助けるんじゃ、なかった!!」

 ばぎゅぎゅん!

「うおっ!」

 足元に撃ち込まれた2発の銃弾に、(おれ)は青ざめた。

 コイツ、撃ったぞ! それも二丁拳銃で!



「 あ た し は 高 2 だ !! 」



 一難去ってまた一難、再び――――だ。

「ま、待てッ!」

 さらに至近距離から銃を向けてきたアリアに――――

 俺はむしろ飛びかかり、その細腕を両脇(りょうわき)に抱え込んで後ろに突き出させた。

 ばりばりばりっ! がきんがきんっ!

 アリアは反射的に引き金を引き、背後の床が着弾した音を上げる。

 今の――――音でだいたい分かる。おそらく2丁とも弾切(たまぎ)れだ。

 強襲科(アサルト)の授業を、一学期だけ
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