裁きの女王
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を纏って一目散に逃げ出した。
「あああああっ!」
「きゃあああああっ!」
置いていかれた2人はアクエリアスの起こした波に巻き込まれる。
ズザザァ・・・と音を立てて、波が落ち着いた。
「ふふ・・・何が強制閉門だ。私は自分で閉じちゃうんだから♪バーカ」
アクエリアスがスゥゥ・・・と消える。
砂浜には意識はあるが倒れているルーシィとシェリー、岩人形が残る。
「うふふ・・・」
ルーシィは震えながら笑い声を零し、ふらっと立ち上がった。
「アクエリアスは敵味方関係なしに大波を起こすのよ」
そう言うルーシィの目はグルグル渦巻いている。
「キー!迂闊でしたわ・・・」
そう悔しそうに言うシェリーの目もグルグルだ。
「しかし岩人形は倒せなかったようですわね」
「それが何?操り人形は操る人がいて初めて動く・・・」
そう言いながらお互いがお互いを指さす。
・・・実際には、お互いが背を向けた状態で立っている為、指さす先には誰もいないのだが。
「つまり岩人形は倒す必要ないの。アンタさえフラフラに出来ればね」
「ぬぬぬ・・・」
まぁ、相手をフラフラにするには自分もフラフラにならなければいけないのだが・・・。
「これが妖精の尻尾の魔導士よ」
「引き分けに持ち込むなんて・・・」
「引き分け?あたしの勝ちよ!」
「何をおっしゃいますの?アンタだってフラフラ・・・」
・・・と言いながら、先ほどのプルーの様にお互いをポコポコ殴る2人。
「じゃあこれで・・・どうかしら!」
「んぎょ!」
ルーシィが右腕をシェリーの首元に叩き込む。
「わ、私・・・が・・・負け・・・」
呟きながらシェリーが倒れる。
それと同時に岩人形が音を立てて崩れ始めた。
「たとえ私の命の灯が消えようと・・・零帝様への愛に偽りなし」
「死にゃしないわよ!大げさなんだからっ」
「アンジェリカ、私の仇を討って・・・」
「チューーーーーーーーーーーーー!」
シェリーの声が聴こえたのか、アンジェリカが勢いよく飛び出す。
「え?コイツ・・・人形じゃなかったの!?ルー!何とか・・・って、あれ?」
横を向くが、そこにルーはいない。
「アイツ、逃げたのっ!?」
そう叫んだと同時に、ルーシィが膝をつく。
波に巻き込まれた衝撃で足が動かないのだ。
その間にもアンジェリカはルーシィに向かって落ちていく。
「ああああああ・・・!」
ルーシィが叫び、アンジェリカが口を開いた、その時だった。
「チュウウウウウ〜!」
アンジェリカの痛みを耐えるような声が響く。
ルーシィ
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