裁きの女王
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「僕の魔法は後方支援重視だからね。これがティアみたいな攻撃する事に特化した魔法なら話は別だけど・・・っと!」
振り落された岩人形の拳を跳んで避ける。
「うわわわっ!」
「・・・ルーシィ!しっかり掴まっててよ!」
「へ?・・・きゃあっ!?」
言うが早いがルーはルーシィを横抱きに抱え、走り出す。
まぁ、早い話が『姫様抱っこ』というヤツだ。
「ちょ、ちょっとルー!?」
「ごめんルーシィ」
「な、何!?」
「石に躓いた」
「こんな時にー!?きゃっ」
「あぎゅっ」
ずてーんと見事に転ぶ2人。
ルーシィが顔を上げると、そこには海が広がっていた。
「海・・・ここならアクエリアスが呼べる・・・けど・・・」
「もう逃げ場はありませんわよ」
すぐ後ろにシェリーを乗せた岩人形が迫ってきている。
すると、ルーシィは何を思ったのか海に入り、バッと金色の鍵を構えた。
「開け!宝瓶宮の扉!アクエリアス!」
海に差し込まれた鍵穴からアクエリアスが現れる。
「アクエリアス!?そんな強力な星霊まで持っていらしたの!?」
「敵はあの女!あーゆーのキライでしょ!?やっちゃって!」
ルーシィがシェリーを指さし叫ぶ。
それに対し、アクエリアスは・・・。
「ちっ」
舌打ちした。
「相変わらず態度悪いわね!いいから早くやりなさいよ!」
「お前も相変わらずうるさいな。そんなだから彼氏出来んのだ・・・」
「ほっといてよ!」
「何あの人魚・・・感じ悪ーい」
再びルーは引いた。
「人形撃、操り人形!」
ビキビキと光がアクエリアスに伸び、アクエリアスも操られた状態になる。
「フフ・・・これでアクエリアスは使えませんわ。とっとと帰らせなさい」
普通ならこれで『はいそうですね』と返すのだが、ルーシィにはある策があった。
「いやよ。これ・・・あたしの切り札なんだから」
「なっ!?」
それを聞いたシェリーは驚いたような表情を浮かべ、すぐに笑った。
「だったらその海の力で砕け散るが宜しいですわ!アクエリアス!その女を消してさしあげて!」
「あ」
シェリーの声にアクエリアスが返事とも取れる声を発する。
そして。
「言われなくてもやってやるァァ!」
大事そうに抱えていた水瓶を勢いよく振るった。
海が一気に荒れる。
「うあああああっ!」
当然、ルーシィはその荒れ狂う波に巻き込まれる。
「ふふ・・・本当におバカ・・・!」
得意げに笑っていたシェリーだが、波がこぷっとシェリーにかかる。
「え?ちょっ・・・」
「なーんか危なそうだね・・・逃げよっ!」
ルーは危ない空気を察知し、風
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