裁きの女王
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「木人形!」
「木が・・・動いた!?」
「サァーーーーーーーーーッ!」
シェリーが叫ぶと同時に、人形と化した木はルーシィに向かって腕を振り下ろす。
バランスを崩したルーシィに、もう片方の腕が伸びた、が。
「大空風翼!」
突如ぽわぁ・・・と緑色の光がルーシィを包み、その体は一気に上昇する。
木の腕では空を切り、地面に激突した。
「何者ですの!?」
シェリーは慌てた様子で空を見上げる、と、そこにいたのは言うまでもなく。
「やっほー、え〜っと・・・キャバ嬢その2?」
「シェリーですわっ!」
「OK。覚えておくよ」
ルーだった。
背中から風で造られた羽を生やし、羽の消えたルーシィを抱えている。
トッと綺麗に着地すると、ルーシィを降ろした。
「大丈夫?」
「う、うん・・・でも今はそれどころじゃないの!」
「解ってるよ。あの木人形をどうにかしないと・・・」
2人の目線の先には木人形。
ルーシィは金色の鍵を1本構えた。
「開け!金牛宮の扉、タウロス!」
「MOォォォォーーーーーーーーーー!」
呼び出されたタウロスは斧で気を一刀両断。
「星霊魔法!?しかも黄道十二門!?」
「わ〜、牛だ〜!ハコベ山の時はありがとね〜!」(第3話参照)
この状況が解っているのかいないのか、ルーは相変わらず呑気だ。
「ナイス、タウロス!」
「MOーーー!ルーシィさんのボディ最高ー!」
「星霊にそんな事言わせて喜んでるなんて、淫らもいいとこですわね・・・」
「言わせてないし喜んでないわよっ!」
「MOー!」
「え〜・・・何この牛・・・エロいんですけど」
先ほどまで感謝の言葉を述べていたとは思えないほど、ルーは引いていた。
「けど・・・星霊魔導士は私と相性が悪すぎますわ」
シェリーが小さく笑みを浮かべて呟いた。
「タウロス!やりなさい!」
「MO!」
所有者のルーシィに命令されたタウロスはシェリーに向かっていく。
が、すぐにくるっとルーシィの方を向いた。
その目は獲物を見るようにルーシィを見ている。
シェリーがニッと笑った。
「え?」
「ルーシィ!」
「MOーーーーっ!」
呆気に取られるルーシィをルーが抱いて跳び、そこにタウロスが斧を振り下ろす。
あと少しルーが遅かったら、ルーシィに斧が直撃していたかもしれない。
「ちょっと!タウロス!どうしたの!?」
「MOォオォオ!」
「んあっ」
「しまったぁっ!」
避け終えルーシィを離したルーが苦虫を潰したような顔をする。
タウロスはルーシィの左腕を掴み、自分の右手でルーシィの首を絞めて
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