第三話 銀の鴉と妖精王
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俺はその動きに合わせるように拳を振るい殴った
「うわああああ!」
「うーん、やっぱ生身じゃあんまり威力無いな」
カウンターを当てたもののステータスの殆どを機動力に振っているためあまりダメージを与えられないのだ
「そうだな…あれがいいな。着装!十二星座の獅子の牙」
俺の両拳に現れたのは淡く白く光る籠手だった。その形はライオンの顔の様だった
「ええ?ちょっ、何ですかそれ?」
「ん?ああ、まだ始めたばっかだから知らないのか。これは強化外装って奴だ。そうだな…装備品だと思ってもらってかまわないよ」
「へー……そんなものがあるんですね…」
「ああ、そしてこいつらはそれぞれいろんな能力を持っている?」
俺は拳に力を込めた。すると鬣の部分に光が溜まり初めた
「こんな風にね」
チュイン!ドォォォォン?
「は?」
俺が拳を突き出すと口の部分から太いレーザービームが発射され、奥の壁にぶつかりその周囲が吹き飛んだ
「これがこのゾディアック・レオの能力だ。簡単に言えば殴れるレーザー砲台だ」
「つまり、遠近両用……ですか?」
「そういう事♪じゃあ、近接時の戦い方を勉強しようか」
「え?まさかそれ使うんじゃ……」
「そのまさかだよ。ほらほら、躱さないと溶けちゃうよ!」
俺は何回も動き相手を撹乱
そして腹に拳を突きたてレーザーを放った
「は、速い?」
「ざーんねん、ここだよ」
チュイン!
「あ、やりすぎた……」
ジュゥゥゥゥ……
レベル差もあり一瞬で溶けた
「馬鹿レイン?」
思いっきり怒鳴る【黒】
俺はその前で正座させられている
「すまん……」
「まだまだ新人のハルユキ君にあれは無いだろう?一瞬で溶けて無くなったぞ?」
「いいじゃないか痛みは無かったんだから。それと【シルバー】君、今の俺の動きはどうだった?」
「とても速かったです」
「なら、アッシュ・ローラーとやらにリベンジしたまえ」
「ええ?」
「だーいじょうぶ!勝てるよ……と言いたいが、このままだと難しいからもう一つアドバイス。対戦の時は相手を良く観察するんだ。一見弱点が無いように見えても必ず何処かに弱点はある。それを見つけるんだ」
「はい!」
「さて、俺は帰る。じゃあな」
「あ、ああすまなかったな。呼び出して」
「いいんだよ別に。それと【オレンジ】次の日曜日でいいんだな?」
「うん!えっへへ〜レインとデート♪」
【オレンジ】は頬を
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