魔法先生ネギま!
0414話
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まともに食らったラカンは全身を炎に包まれ、そのまま人形のように力無く地面へと崩れ落ちる。ラカンのあの出鱈目な気による防御力を考えれば命まで奪う事はないだろう。
同時にその圧倒的な小型の太陽とも言える存在は、そこにあるだけで闘技場内の気温を急激に上昇させていく。
混沌精霊としての力でプラズマ炎をその身に食らって地に伏したラカンをそのままに、そのすぐ横で先程放った炎獣をコントロールしてグリと激しい戦いを繰り広げているカゲタロウの背後へと回す。
本来であれば相方のラカンが倒れた事に衝撃を受けてもいい筈なのだが、カゲタロウとグリの戦いは双方譲らずに互角に戦闘が進めており、その対処に忙しいらしくラカンが倒された事についても気が付いていないようだった。
数百に届く数の影槍がカゲタロウから放たれ、それをグリは風の障壁で受け止め、弾き、あるいはいなす。俺と契約する前のグリでは恐らくあの影槍に貫かれていただろう。だが今のグリは俺と契約した時にその血を飲み、その能力はそれこそ以前とは比べものにならない程に強化されている。
「グギャアアアアアア!」
影槍を弾き、そのまま口から放たれるカマイタチブレス。その威力もまた以前とは桁が違っていた。何しろグリはあの精霊の群れを相手にした戦いでもそのカマイタチブレスによって数多くの精霊を無に帰しているのだから。
カゲタロウはそれに対抗すべく影を前方へと集中させる。
『影布七重対物障壁!』
そして前方へと作り出された影で創られた7枚の障壁。グリから放たれたカマイタチブレスはその障壁を1枚、2枚と破っていき……6枚を破った所でその威力を失った。
だが、ここが俺の待っていたチャンス!
カゲタロウの後方から俺の意志を受けた炎獣の鷹が、鋭くその背を襲い……
「っ!? しまっ……」
カゲタロウに最後まで言わせずにその右脚と左腕を鷹の炎獣によって焼き切られた。
『これは……なんと、ラカン選手、カゲタロウ選手。両者共にダウンです! 意外としか言いようの無い展開ですが……と言うか、カゲタロウ選手はともかくラカン選手は生きてるのかぁっ!?』
司会の声が闘技場へと響く中、不思議な程にシンと静まりかえる。
これで勝負ありか。そう思ってグリの召喚を解こうとしたその時。
「フフフフフ」
その笑い声が周囲へと響いた。
「ハハハハハハハハハハハハハ」
シンと静まりかえった闘技場へとその笑い声が響き渡る。
「ハハハハハ、アハハハハハハ、フゥフフフ、ハァハハハハ」
楽しくて楽しくてしょうがないという、獰猛な意志を感じさせる笑い声が。
「ワーーハッハッハッハッハッハッハ、ははハははははハはははハハ!」
不気味な程のプレッシャーを周囲へと与
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