魔法先生ネギま!
0414話
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う。それ程の一撃だった。もし俺が混沌精霊で無かったとしたら、恐らくこの後の戦いはかなり不利になっていたであろう程のダメージを与えた一撃。だが、その混沌精霊。即ち魔法生命体という属性がこの場合は俺を救う。何しろ身体が魔力で構成されているのだから、俺自身の魔力を活性化させて身体に流せばそれは瞬時に俺の負傷その物を癒してくれる。カロリーの大量消費に似たような感じでもの凄く空腹になるというのが多少の難点だが、今はそんな事に構ってはいられない。
「そらよっと!」
息を整え、ラカンに見つからないように傷を回復させていた俺へと向かって振り落とされる拳。当然気が込められているその拳は俺へとダメージを与えられるものだ。
「生命ノ宴!」
そしてその一撃を阻止すべく身体中から大量の虫型の炎獣を射出する。
さすがに剣すらも溶かす炎獣に、しかも集団で襲われるのはラカンとしても嫌だったのだろう。そのまま全身から気を爆発的に放射して炎獣を纏めて吹き飛ばす。
その隙に、俺はラカンとの距離を取り向き直る。
「なるほど、まだまだやる気じゃねぇか」
「ああ。こっちとしても色々と予定があってな。こんな所で負けてられない理由ってのもあるし、隠し球の1つ2つは公開させてもらおう」
その言葉に、何かを確認するかのようにじっと俺の眼を覗き込むラカン。だが、すぐにその表情は獰猛な笑みに彩られる。
「どうやらその様子だと単なるハッタリじゃねぇらしいな。いいだろう、なら俺もそれに付き合ってやろう」
「加速」
ラカンの言葉が言い終わったその瞬間。俺は精神コマンドの加速と瞬動を同時に使用して地を蹴る。次の瞬間には俺の姿は既にラカンの懐の内側にあった。
向こうもそれを理解しているのだろう。カウンターを狙って極限近くまで気を練り込められた一撃を振るい、その拳が俺へと命中する瞬間。念動力を使いそのラカンの動きを数秒だけ止める。
「っ!?」
その数秒。ほんの数秒だったがそれだけあれば俺には十分だった。
「愛」
精神コマンドの愛を使い、複数の効果を発揮させ俺の魔力を大量に消費して凝縮した炎をラカンの胸元へと叩き付ける。
「ぐっ、……があああああああああああぁっ!」
さすがに紅き翼のラカンと言うべきか。エヴァの時よりも多少時間は掛かったが、それでも力尽くで俺の念動力から強引に抜け出すが、時は既に遅く念動力で得た数秒というのはラカンにとっては永遠にも等しい代償を支払わせる。
俺の魔力を高濃度に注入され、極限まで凝縮された炎はその直径10cm程度の大きさでしかない。だが、俺の魔力によって限界以上にまで高められたその熱量は既に疑似的なプラズマ炎とも言える存在へと変化していた。
プラズマ状にまで圧縮された炎を胸元に
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