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転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0414話
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 それは、まさに艦船を断ち切る為の剣。俺の知ってるゼンガーやウォーダンの使っていた斬艦刀に比べれば大きさ自体はまだまだ小さいが、それでも尚個人を相手にするには巨大な剣。だが……

「速度を犠牲にしたのは失策だな」

 俺の腕から生じた炎が、巨大な獅子、虎、竜、龍となって放たれてラカンによって振り下ろされた斬艦剣を迎え撃つ。
 虎と獅子が真っ二つにされつつも剣の勢いを弱め、龍が勢いの弱まった剣へと巻き付いてさらに速度を殺し、最後に竜が突っ込んでいき斬艦剣そのものを溶かし、破壊する。
 そしてその隙に鷲型の炎獣を5匹程グリと戦っているカゲタロウの方へと放ち、口を開く。

『紅き焔』『紫炎の捕らえ手』『奈落の業火』『火精召喚……槍の火蜥蜴50柱!』

 本来なら白炎ノ宴の能力の1つでもある焔ノ宴。その力で連続して炎の魔法を行使する。
 紅き焔の一撃をラカンが回避し、その回避先へと紫炎の捕らえ手を展開。円柱状の炎によって動きを封じられたラカンへと奈落の業火の黒い炎が襲い掛かり、同時に俺に召喚された火の精霊が槍を持って突貫していく。
 並の相手ならまず防ぎようのない炎の魔法のオンパレード。だが。

「ラカン気合い防御!」

 そう叫んだラカンから恐らく気なのだと思われる物が全方位へと放射され、その身を捕らえていた紫炎の捕らえ手の円柱状の炎を破壊し、黒い炎に火蜥蜴の全てを同時に弾き飛ばす。

「……やれやれ。出鱈目だな」
「はっ、良く言うぜ。それは俺の台詞だ。壁を越えた者だとは認識していたが、まさかこれ程とは思ってなかったぞ」
「さて、俺はまだまだ本気を見せていないがな」
「かもしれないな。ならお前の底って奴を見せて貰おうか!」

 瞬動を使い、スルリと俺の懐へと姿を現すラカン。そして振るわれたその一撃は殆どコマ落としでもされたのかと思う程の速度で俺の腹へと吸い込まれ……

「させるかっ!」

 咄嗟に影を操り影槍を50本程作成。そのままラカンの拳目掛けて突き出す。だが……

「俺の気合いがそんな攻撃で防げると思ってるのか!」

 影精を十分に練り込んだはずのその影槍を、ラカンの一撃はまるで何の抵抗もないかのように破壊し、同時に魔力障壁をも貫通して俺の腹へとめり込んでいく。

「ぐがぁっ!」

 久しく上げてない苦痛の呻き声が口から吐き出されるが、咄嗟に空中へと浮かび上がりその衝撃を殺しつつ身体を炎へと変化させて可能な限り衝撃そのものを燃やし尽くす。
 衝撃そのものを燃やすというこの技術は魔法球の修行により新たに身につけたものだが……

「げほっ、はぁ、はぁ、はぁ……」

 それでも尚、ラカンの一撃は混沌精霊である俺へとダメージを与えていた。
 恐らく今の一撃で肋骨をへし折られているだろ
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