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真・恋姫無双 矛盾の真実 最強の矛と無敵の盾
反董卓の章
第1話  「お、おのれぇ! 劉虞! 許さん!」
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爪も隠してごろにゃんと……ふむ、次の宴では猫耳でも用意するか?」
「せ〜い〜? 宴はしばらく禁止! あっても酒禁止! いいね!」
「そんなつれないこといいますな、ご主人様ぁ」
「き・ん・し!」
「……………………ちぃ、藪蛇であったか」

 あはは……星ちゃんも懲りないなぁ。
 でも猫耳かぁ………………………………ご主人様に見せたら、喜んでくれるかな?

「うぉっほんっ!」

 あ……いけない、いけない。

 馬正さんが咳払いする時は、皆ふざけるのをやめる合図になっている。
 なんとなく、会議とか引き締めてくれるんだよね、馬正さん。

 ちょっと真面目で、髭生やすと顔こわいけど……いつのまにかまとめ役? みたいになってる。
 この人が黄巾で私達と戦っていたなんて、ずっと昔のようにも思える。

 あの頃は……………………私が、いろんなことを投げ出していた時期だったし。
 それを取り戻せた……そう思っている。

 それもこれも……ご主人様のおかげだよね。

「さて……主殿。三州同盟が本格的になったことで、それぞれにおける街道整備の重要性がさらに増すと思われます。また、かねてよりの見張り台と駐屯地の件、そろそろ皆様に話されてはいかがでしょうか?」
「ああ、そうだな……朱里や雛里から多少は話を聞いているかもしれないが、資金と糧食の確保ができたことで、兵員の大増員が行われている。すでに俺が帰還してから三ヶ月近く経つが……そうだな。その前に、まずは各軍の状況の報告からいこうか。愛紗」
「はっ……第一軍は選抜を厳しくしているため、当初の三千人から六千人程度しか増えておりません。しかし、その分精鋭を集められたと思います。現状、先達たちが新任の者への教育を行っております」

 第一軍……別名、近衛軍。
 愛紗ちゃんが率いる劉備軍で、もっとも重要な兵士さん。
 その仕事は千差万別で、武将の下につく千人隊長もやれば、ただの伝令兵という雑用もこなす。
 まさしく何でもできる人を養成する軍。
 ここから、未来の武将候補も選抜されている。

「まあ、現状で六千なら十分だ。兵士になって日が浅くとも、愛紗の目に叶うのがそれだけいたのは御の字だった。今後脱落が出るかもしれないが、それでも厳しく指導してくれ」
「御意」
「次は鈴々……第二軍の報告を頼む」
「わかったのだ! 鈴々の第二軍は、そんなに人数が増えていないのだ。体力余ってるのは多いけど、持久力はない奴が多いのだ。だから今は…………ええと」

 そこまで言って、自分の手のひらを見る鈴々ちゃん。
 なんだろ、おまじない?

「今は鈴々について来られる兵が三千ほどいるのだ。それで鈴々にはついてこられないけど、見込みがありそうなのが………………二千ほどいるのだ。
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