秋
星違い
彼への初めての好意は、その綺麗な名前でした。
春以来にちゃんとフルネームを見たのは久しぶりで、それがこの機会で少しがっかりしました。
新しい席の一覧、私の隣には雑に☆とあったのでそれだけ見た私は、星生の隣になったと思って一瞬舞い上がってしまいました。
どうにもならないちょっとした惨めさを心に留めながら席を移動すると、寝起きのようなだらしない声が私を呼びました。
「秋月さん、世界史と現代文は起こしてください。」
綺麗な名前に似つかない適当でどうしようもない彼、との初めての会話は、万年睡眠不足の彼のどうしようもないお願いでした。
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