ルームメイトは緑髪の眼鏡っ娘 その一
[8/8]
[9]前 最初 [2]次話
ていた気がする。
普通、数秒じゃ無理だろ? どんだけ着替えるの早いんだよ、シャルルは。
ていうか、最初からスーツを着込んでたのなら可能か。
着替え終わった一夏は、
「そのISスーツ、気やすそうだな」
なんてシャルルを見ながら言っている。
「あ、うん。デュノア社のオリジナルだよ」
「デュノア? ってどこかで聞いたことのあるような……アーサーは知ってるか?」
一夏は俺に問を投げかけてくる。
「ああ、デュノア社はシャルルの実家なんだろ?」
そう一夏に答えた。
「なるほどなあ、社長の息子なのか。気品があるからいいところの育ちって感じがしたから」
うんうんと頷きながら一夏は納得したような表情をしていた。
「いいところ……ね」
シャルルがそう呟き一夏から視線をそらす。
家庭の事情ってのはどの家にもある。
シャルルの場合はなんだったっけ? えっとだな、シャルルは社長と愛人さんとの間に産まれた子供で、社長とは別々に暮らしていたが、母親が亡くなるとデュノア家に引き取られた。
引き取られたと言っても、婚外子の子供なんだ厄介者扱いで家に居場所なんてなかったのかもしれない。
だが、たまたまIS適性が高いとわかると彼女の意思とは関係なくIS開発のための道具として扱われる。
デュノア社が第三世代のIS開発に難航し経営危機に陥ったため、世界で初めてISを動かした一夏のニュースを知ると、興味を持ったデュノア社が情報を得るために彼女を日本に送り込んだ。
こんな感じだったような……なんせ俺の脳ミソだからな、記憶なんてあまりあてにならないかもしれない。
近々こんな感じの話をシャルルから聞くことになるんだろう。
[9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ