第十三章
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です」
頼み込むと共に是非に、という言葉であった。
「ですから。それは」
「はい、それはわかっています」
役はその危惧する警視正に対して明朗に返事をした。
「勿論です。だからこそ我々はこの仕事をしていられるのです」
「左様ですか」
警視正は今の彼の言葉を聞いて危惧するものから晴れやかなものにさせた。
「それではそのように。御願いします」
「わかっております」
「それはいいですけれどね」
今度は本郷が話に入って来た。
「それは」
「先程の私と同じ言葉になっていますが」
「そうですか。けれどそれでも言いますよ」
本郷はその豊かな表情を曇らせて言ってきた。
「光を使わないんじゃあいつの姿は見えませんよね」
「その通りだ」
役の今の返答は本郷にとってはわかっているのかと突っ込みを入れたいものであった。しかし役の表情は何でもないようであった。
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