第六十四話
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第六十四話 占いの結果
美奈子は華奈子に占いの結果を話、それはどういったものかというと。
「このカードよ」
「何か強そうな男の人が描いてあるわね」
「力のカードよ、それも正だから」
「タロットは正と逆があったわね」
「そう、混ぜる時にそうなるけれど」
その力の正のカードだからだというのだ。
「今度の娘は一直線で力強い娘みたいよ」
「パワフルってこと?」
「そう、簡単に言うとね」
そうしたタイプの娘だというのだ。
「そうした娘ね」
「じゃああたしみたいな感じかしら」
「そうでもないみたい」
「あたしみたいな活発なタイプじゃないの?」
「活発なことは活発みたいね」
美奈子は十枚のカードの全体を見ている、そのうえでの言葉だ。
「ただ、華奈子ってどっちかっていうとスピード系じゃない」
「そうね、持久力にも自信があるけれど」
自分でもその辺りは自覚している、華奈子はスピードで動くタイプだ。ダンスにおいても動きがかなりスピーディーである。
「そっち系ね」
「けれど今度の娘はね」
「スピードじゃないってことは」
ここでだ、華奈子も気付いて美奈子に言った。
「パワータイプね」
「そう、そっちになるわ」
「そうなのね」
「運動系でもそれぞれタイプがあるから」
華奈子の様なスピードタイプもいれば今度の転校生の様な娘もというのだ。
「今度の娘はそうしたタイプみたいよ。性格もね」
「パワフルな感じなのね」
「そうみたいよ」
身体だけでなく性格もだというのだ。
「縁の下の力持ちかしら」
「ううん、そうなのね」
「ただ、人見知りするみたいだから」
「そうなの」
「そう、そこは気をつけないといけないみたい」
美奈子は華奈子にこう話していく。
「そうしてね」
「わかったわ、そのこともね」
華奈子は明るくしかも確かな顔で美奈子に応えた、そしてだった。
そのうえでだ、こう双子の姉妹に答えた。
「じゃあね」
「そういうことでね、それじゃあ」
「ええ、占いは終わったからね」
「おやつ食べよう」
華奈子が笑顔で言ってだった、そうして。
美奈子も応える、すぐに使い魔達がお茶とケーキを出してきた、そのケーキは二人の大好きなチョコレートケーキだった。二人は笑顔でその紅茶にミルクを入れてチョコレートケーキと一緒に楽しんだのだった。
第六十四話 完
2013・8・21
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