暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはSCARLET 〜紅い狼の伝説〜
第4話 父親がそうなら、母親も・・・ねえ?
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・その・・・」




 うん?動かないんだったら、そんなに隠すようなことじゃないんじゃないのか?




「なんて言ったらいいのかな・・・ええっと・・・夕華さんは、ねえ・・・」




 ・・・・・・なんとなーくだが、ヤバイ事をしてたというのは伝わってきた。



「もしかして・・・人には言えない仕事をしてたんですか?」



「い、いや!そんなことはないんだが・・・・・・う〜ん・・・・・・・・・土木関連で働く人たちをまとめる役割をしていた、と言ったら察してくれるかな?」














 ・・・・・・ああ、なるほど、893な人たちのボスですね、わかります。


「大体わかりました・・・もう大丈夫です」


「そ、そうか。それならよかったんだ」



 いや、よくはないですよ?
 一応あなたの目の前にいるの、893な人たちをまとめてたボスの息子ですからね?


 あ、もしかしたら、跡取りとかの問題も、そのままにしてるんじゃ・・・



「マジかぁ・・・」


 さて、今日一日でわかったこと(人間関係編)を、みなさんに分かりやすく説明してみよう。






 其の一、俺は情報屋な父と893な人たちのボスな母の間に生まれた息子である。

 其のニ、俺の両親は半年前に他界、俺自身もそのショックで記憶を失っている『設定』になっている。

 其の三、両親が他界してから、俺の面倒はかの戦闘民族『高町』の皆さんが見てくださっている。
 



 と、まあこんなところだが・・・


「(俺、転生しても平和に暮らせないのかな・・・)」



 士郎さんに会ったあたりから薄々気がついていたけど・・・俺、どんなに頑張ったところで平和に暮らせそうにないです。


 いや、だってそうでしょ?両親と親戚、どっちもブラックな世界の住人で、尚且つそこの娘さんがこれから『魔法』なんてとんでもないものに関わっていくんだよ?
 
 そんな人たちの近くにいる俺に、何も起きないなんていう奇跡、あるわけないよね?







「俺、なんで記憶を失っちゃったんだろうな・・・」


「あははは・・・・・・」



 桃子さんの苦笑いが、今だけはとても重〜く感じた。・・・いざって時は、この人たちに頼れば、いいよな?








 最早自分一人でどうにかして生きることを諦めた俺は新たに、周りの人達を頼りながら生きていく決意を固めたのであった。









 それは、転生してわずか六時間後のできごとであったそうな。








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