43限目 過去と現在
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うしたんですか?明久君」
「い、いや、聞いてないならいいや」
「明久君今暇ですか?」
「うん、暇だよ。ねぇ一つ聞いていいかなぁ?」
明久はさっきの不安を姫路に聞いた
「迷惑じゃないですよ。皆明久君が帰ってきて嬉しいですよ。どうしたんですか?明久君?」
それを聞いた明久はホッとした様子で少し元気を取り戻した
「あ、あの明久君!!」
珍しく大きい声の姫路さんの声に明久は驚きながら答えた
「何?姫路さん」
「ごめんなさい」
いきなり謝りだした姫路に明久は処理限界を迎えた
「どうしたの?」
「あのとき、明久君に酷いことを言ってしまって。いくら知らなかったとはいえごめんなさい」
あの時、、とは半年前の明久の振ったときであった。姫路は謝れなかった事が姫路にとって一番の心残りであった。そしてもう一つ・・・・
「あ、あの明久君に言わなくちゃいけないことがあるんです」
「なに?姫路さん」
「実は、私、高城先輩と付き合っているんです、、、それと」
「うん。知ってるよ。それと」
「それと、、、高城先輩に婚約してといわれたんです」
その間明久はただ黙って姫路の話を聞いた。静かにひたすら姫路の言葉を・・・
「そして結ぶことにしたんです。高城先輩との婚約。。」
そして言うことはいった。姫路は明久の反応は心配だった。が、明久の反応は姫路の予想とは逆だった
「よかったじゃん、姫路さん」
「ごめんなさい、明久君」
「何を謝るの?姫路さん?何も悪いことしてないでしょ?」
「だって、「待っててくれ」って書いてあったのに私、私」
「いいよ、あんなの忘れて、それより良かったね姫路さん」
「あ、あの来週お祝い会あるんですけどどうします?」
「もちろん、行くよ」
それをいうなり明久と姫路はギクシャクして?無事雄二たちと合流した。もちろんそこには高城先輩が一緒である
「どうする?これから皆で明久お帰り会しねぇか?」
「いいのう、どこ行く?」
「いっぱいだからカラオケなんてどうかな?」
「いいなぁ。そこにするか、なぁ明久」
「・・・・あ、僕はパス」
「どうした明久、行かないのか?」
「僕はいいから皆で楽しんできな」
といって明久は皆と別れて一人校門をくぐって行った
「姫路、明久に言ったのか?」
「はい」
「それでか」
皆はそれからカラオケにいった。が、明久は一人バッティングセンターにいた。もちろん野球が好きなわけではない。ただ頭を真っ白にして姫路さんを忘れるために・・・・
「クソっ、」
なかなか明久は姫路の事でいっぱいで今まで我慢してきたものが一気にこらえきれなくなった。
前が見えなくなるほど明久は一人泣いていた。やっぱり姫路が好きだから・
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