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真・恋姫†無双 リウイ戦記
三話
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「なぜ、貴女は私より身分が上なのに敬語なのですか」
それを聞き、董卓の傍にいた女性もその事を指摘した。
「月、何で敬語なのよ、別にそこまで謙らなくてもいいわよ」
「ごめんね、詠ちゃん。でもこの方が喋りやすいの」
二人が話し終えると改めて、リウイに向き合った。
「すいません。喋り方はこの方がいいので、このまま喋ります。今回の戦いでは我が軍を助けていただきありがとうございます」
「ああ、あの時見た官軍とは貴女の所ですか」
「はい、そのお礼を言いに来ました」
「私は名前は、賈駆よ、私からも礼を言うわ」
リウイは二人に対し
「お褒め頂き光栄です」
と丁寧に礼を述べた。
「じつは、要件はそれだけじゃないのですが、よろしいですか」
「ええ、構いません」
「貴方達は私達とは違うところから来られたのでしょうか?」
「…何故わかったのですか」
「そのいでたちと先ほどの戦い方を見ればわかります、そこで相談なのですが私達の仲間になってくれませんか?」
「どうしてです」
リウイの問いに賈駆が答えた。
「私達は力が必要なの、その為には手段を選んでられないの。私達の仲間になればとりあえず必要な地図や武器、食糧を用意するわ」
賈駆の言葉を聞き、リウイは配下に向き直った。
「非常に魅力的な提案かと」
「私はかまわないわ」
「エヴリーヌも」
「ご主人様の命に従います」
それぞれの言葉を聞き、リウイは決断した。
「董卓殿、貴女の仲間となりましょう」
その言葉を聞き、董卓は喜びを顔に出し
「ありがとうございます。じゃあ、皆さんに私の真名を授けます」
「よろしいのですか、真名とは神聖なモノなのでしょう」
「構いません、貴方達は信じるに足る人達です。私はそう思ったのです。ですのでそんなに畏まらないで普通に喋って下さい」
「そうか、ありがとう」
「私の真名は月と言います、どうか呼び捨てにして下さい」
「私は詠よ、よろしく。月と一緒で呼び捨てでいいわ」
リウイらもそれに答える様に、それぞれ答えた。
「俺の名はリウイマーシルンだ。リウイでいい」
「カーリアンよ」
「ファーミシルスよ」
「ペテレーネセラです。ペテレーネと呼んで下さい」
「私、エヴリーヌ」
全員の自己紹介が終わり、月は笑顔で答えた。
「では皆さん、これからよろしくお願いします」

その姿をみたリウイは亡き妻、イリーナを思い出し、目の前の少女と重なって見えた。


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