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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第53話 足りないもの
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火織とイリナが戦っている場所から少し離れたところを見ながら言った。そこでは
「にゃ〜っはっはっはっは! そんな攻撃じゃいつまでたっても当たらないにゃ!」
「このっ!」
「雷よ!」
黒歌姉1人に対して部長と朱乃さんが2人がかりで挑んでいた。
「くっ! ちょこまかと! けど……朱乃!」
「はい部長!」
その瞬間黒歌姉の足元に魔法陣が浮かび上がった!
「にゃ!?」
「かかったわね! 魔力を打ち込みながらこっそりトラップを仕掛けさせてもらったわ!」
「うふふ、もう逃げられませんわよ?」
そして部長は両手にとてつもない大きさの滅びの魔力、朱乃さんは雷の魔力をまとわせ、同時に黒歌姉に向けて放つ! その2つの魔力は空中で混ざり合い黒歌姉に直撃した! ……と思ったら黒歌姉の体が霧のように霧散した!?
「なっ!?」
「えっ!?」
驚く部長と朱乃さん。更にそんな彼女たちに向けて
「いやはや、少しはやるようににゃったわね」
という声とともに部長と朱乃さんの周りにそれぞれ3人ずつ、合計6人の黒歌姉が現れた!?
「これは……幻術!?」
「もしかしてさっきまで戦っていたのもですの!?」
「さ〜て、本物の私はどれかにゃ?」
と言いながら部長と朱乃さんに向けて魔力弾を雨あられと降らせる6人の黒歌姉。そしてそれを必死に避けたり迎撃したりする部長と朱乃さん。っていうかほんとにどれが本物の黒歌姉だ? 長年一緒にいる俺でも見分けが……黒歌姉の性格考えるとあの6人の中にも本物がいない気がしてきた。
「後輩たちが頑張っているのに先輩である私達が見ているだけなんて許されない、だそうです」
「そうですか。リアスらしいですね。……さて、それでは私は生徒会室に戻って残りの仕事を片付けてきます。皆はここでもう少し彼女たちの戦いを見ていきなさい。得られるものがあるはずです。椿、あとは頼みましたよ?」
「はい会長」
そう言って会長だけは校舎に向けて戻っていった。
「なあ巡、こんな遅い時間なのにまだ仕事があるって、生徒会ってそんなに忙しいのか?」
「そりゃもうすっごい忙しいわよ。ほんとはもうちょっと早く皆の様子見に来たかったのに忙しくてついに一週間も遅れちゃったんだから!」
「そ、そうか。そりゃまたご苦労さんだな」
俺部長の眷属でよかったぜ。とてもじゃないがこんな仕事漬けは耐えられそうにねぇ。
「ん〜、でも兵藤くんやリアスさんたちの気持ちがなんだか分かるな。私もなんだかウズウズしてきちゃった」
そう言ってまるで竹刀を握るかのように両手をニギニギさせ始めた巡。と、その時
「きゃあっ!?」
火織の掌底がイリナの胸
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