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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter31「すれ違う想い」
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をスバルに預ける。

「………」

「何をしている。突っ立てないで早く行け」

「で、でも……」

「つべこべ言うな、早く行け」

「は、はい!」

その場をなかなか動こうとしないスバルを一睨みし、ようやくスバルは、ティアナをおぶって走り去っていた。
スバルが去り、足場として立っていたウイングロードが消失する。

だがルドガーはウイングロードが消える前に既に目の前の廃ビルに飛び移り、宙に浮くなのはを厳しい表情で見据えていた。

「ルドガー君。もう一度聞くよ……どうして訓練の邪魔をしたの?」

「訓練?……ヤバイな、どうやら俺はこの歳で耳が相当悪くなったみたいだ」

感情のこもっていない声で質問してきたなのはに、笑顔でそう応えるが、決して目は笑ってはいない。

「なら逆こっちの質問に答えてもらおうか?」

「何かな?」

「あの最初の一撃でティアナは完全に戦意を失い、気絶寸前だった……二撃目は必要なかったはずだ……どうして撃った?」

低い威圧するような声でルドガーは話す。
ルドガーは一連の事に繋がる模擬戦を実はフェイト達とは違う廃ビルから見ていた。
厨房での仕事が終わり、急いで訓練場のフェイト達が居る廃ビルに足を運んだつもりではいたが、実際は全く別の廃ビルをルドガーは登っていた。

が、ちゃんとティアナ達の模擬戦を観戦しており、全て承知の上でなのはの前にルドガーは立っている。

「言うことを聞かない子は、口で言ってもわからないから、体で教えようとしただけ……私は私の教導をしているだけだよ」

「お前の教導ってのは、暴力で生徒を言い聞かせるものだったのか?」

「何を…言っているの?」

ルドガーの口にした暴力というキーワードに、なのはは初めて一瞬ではあるが、嫌悪感を顕にした。

「確かにあの2人の行動には問題はあった。お前が訓練を通して伝えた、戦術も戦略、挙げ句にティアナは俺の言葉を無視して勝手に自分から接近戦を仕掛けた……お前の言いたい事もわかる。……けどな!あのまま続けていたら、お前はアイツを潰していたかもしれないんだぞ?」

「……もういいよ」

ルドガーの言葉に、うんざりしたのか、一言呟いた後、利き手にレイジングハートを呼び出し構える。

「ルドガー君も……頭、ひやそうか」

「!!」

無数の魔力弾---アクセルシューターがなのはの周囲に生成され、それら全てが一斉にルドガーに襲い掛かる。

「……くっ」

カストールを取出しそれら数発を斬り捌き対応するが、死角から迫る魔力弾に気付くのが遅れ、次の瞬間、廃ビルの屋上が爆煙に包まれる。

「……是非もなしか」

声がした場所に視線を移すなのは。
そこは煙立つ廃ビルの真下であり、カス
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