暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter31「すれ違う想い」
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せめぎ合う。
さっきのように弾き飛ばされないよう、足に力を入れ続ける。
「(ティアぁっ!)」
念話でスバルはティアナに次の段階に入る合図を送る。
それと同時に屋上で砲撃を放とうと構えていた、ティアナの姿が一瞬にして消える。
「あっちのティアさんは幻影!?」
「じゃあ、本物は!?」
屋上からなのはを狙っていたティアナは幻影魔法のフェイクシルエットだった。
ならば本物は何処に身を隠している?キャロとエリオが慌てて視線をフィールド内に巡らし、ティアナを探そうとする。
「あっ!」
不意にキャロがそんな声を上げ、ある方角を指差しており観戦している人間は視線がそちらに集中する。その視線の先にいたのはティアナだ。
勿論フェイクではなく本物。ティアナはあらかじめスバルが展開していたウイングロード上を重量に反して駆け上がる。
(チャンスは一度……絶対に決める!)
クロスミラージュを二丁持ちトリガーを引き、オレンジ色の短剣を生み出す。
銃士の近接戦。
ルドガーからは短剣による戦闘方法は伝授されてはいるが、とても今の段階では実戦で通用するレベルではないので、前衛の防衛を突破され、敵が近接戦を仕掛けて来た場合のみその使用を許されていた。
そう、ティアナはルドガーの教えを破ったのだ。
そして更にティアナは驚くべき動きを見せる。
「ティアさんの銃の持ち方が変わった!?」
「あの持ち方に、構え……あれってまさか……!?」
エリオがティアナのクロスミラージュの持ち方が変わった事に気付き、その変化を見たフェイトはティアナとある人物の姿を重ねる。
短剣が出ているとはいえ、銃では絶対にやらない、グリップを逆手に持つ持ち方。
得物のレンジが真逆だとはいえ、今のティアナの動きを見れば、双剣を同じように持って戦うルドガーの事を思い浮かべてしまう。それに実際ティアナは、ルドガーの構えを意識して使っている。
訓練で誰よりもルドガーの隣にいるティアナなら、彼の戦闘技術を自分の物にする時間など、教えられずにともいくらでもあったのだろう。
(バリアを斬り裂いて…フィールドを貫ら抜く!)
なのはの頭上辺りまで駆け上がると、足場を力強く蹴る。
「一撃必殺……一迅!!」
一迅……
ルドガーの使う双剣技の一つで、一直線に突進して敵を貫く技。
ルドガーは訓練の中で彼女に一迅を伝えてはおらず、ティアナは見よう見まねで一迅を再現したようだ。そして二丁のクロスミラージュを構え前に突き出し、なのは目がけ落下していく。
「でええええぇぇぇぇいっ!!」
勝った。
無防備ななのはの背を前にして、ティアナは確信の笑みを無意識に浮かべていた。
「レイジングハート……モードリリース
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