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インフィニット・ストラトス 復讐を誓った血継限界の転生者
プロローグ2 『白騎士事件』
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うにかしてどかすぞ!」
「「うん!」」
「止めろ!そんなこと……するな。助けられた所でもう父さんは歩けない。下半身の感覚が無いんだ。それにどうやら母さんを今ので寝てしまったみたいだ」
父さんはもう動かなくなった母さんを見ながらそう言って、自分の口から出てる血を指につけ、印を結び始めた。
「“口寄せの術”」
父さんが血のついた手を地面につけると、ポンッ!と音と煙をあげながら一匹の大蛇が出てきた。
「おぉ、久しいな友よ!っていったいどうしたんじゃ!?」
「蛇六…頼む。息子達を安全な所まで逃がしてくれ」
「ちょっと待てよ父さん!なんでそうなるんだよ!俺達だけ助かってもその後どうするんだよ!?」
「そうだよ父さん!」
「一緒に帰ろうよお父さん!」
「いいから言うことを聞きなさい!」
父さんは叫び、俺達を黙らせた。
「燐。お前は頭がいいし、才能があるそれでいて周りに気配りが出来る優しい子だ。火月は燐に負けずと頑張り、実力を上げてきた努力家だ。その自分を大切にしなさい。それから焔。お前は将来絶対に美人になるから、悪い男に捕まるなよ…お前の結婚式のドレス姿見れなくて残念だよ」
俺達は涙を流しながら父さんの言葉を聞いていた。蛇六は目を瞑りながら静かに聞いていた。
「最後に一つ…親として言うことがある。かっこいいおじいちゃんとかわいいおばあちゃんになったらまた会おう。それまでは絶対に会いに来るなよ!」
木から火が父さんに移り、父さんは焼かれながらも、涙を流しながら笑って最後にそう言った。俺達は涙を拭きながら、蛇六について走っていた。俺はあのISを睨んだ。行き場のない憎悪と怒りが混み上がりながら。その瞳はいつもの勾玉模様では無く三枚の刃の手裏剣のような模様となり、いつもより赤くそして、鈍く光っていることにすら気づかず。
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