ナツVS波動のユウカ
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「この騒ぎは何事かねっ!ほがっ」
「村長」
ガルナ島唯一の村。
そこには敵の存在を知った村人と良い作戦を思いついたというルーシィ、ルー、ハッピーがいた。
「聞いてください。もうすぐここに敵が攻めてきます」
「敵!?」
「そいつ等は森の遺跡に住みついてて、皆の身体をそんな姿にした犯人達なんだ」
ルーシィとルーが大まかな説明をするが、村長は納得しない。
「そんな事は聞いとらん!月はまだ壊せんのかぁ!」
「だ・・・だから、もう月を壊す必要はないんだって」
「そう、犯人さえ捕まえれば・・・」
「月を・・・月を壊してくれえぇぇ!」
「村長!落ち着いてください」
「ほがぁ!」
「さぁ・・・こっちへ・・・」
数人の村人に取り押さえられた村長は強制退場させられる。
その光景を見たルーシィ達に村人の1人が声を掛けた。
「気にしないでやってください。やっぱりボボ・・・息子の事がありますから」
「えぇ」
「解ってるよ」
「月さえなければ、ボボは・・・!」
「任せて。きっと上手くいくから」
それから数分後。
「姫。準備が整いました」
「ありがとうバルゴ。さすがに穴を掘るのは速いわね」
「お仕置きですか?」
「褒めてんのよ!」
処女宮の星霊バルゴがルーシィに声を掛ける。
それを見ていたハッピーは表情1つ変えずに口を開いた。
「あのさー」
「何?ハッピー」
「オイラ、やっぱりルーシィってバカかもって本気で思うんだ」
「偶然だねハッピー。僕もそう思ってたんだ」
「淡々とそんな事言われても・・・」
「こんな子供騙しな罠にかかるとはどうしても思えないよ」
「何言ってんのよ」
そう言い返すと、ルーシィは得意げに笑った。
その背後には・・・。
「完璧な落とし穴じゃない」
「あい・・・その発想自体がバカかと・・・」
バルゴお手製落とし穴があった。
藁のようなもので隠されている。
「この村の入り口は1つしかないでしょ?敵も当然そこから入ってくるって訳」
「こんなのに引っかかる人はいないと思う」
「いるとしたらとんでもない大バカだよ」
「わ、私も・・・」
「おそれながら自分も」
「姫・・・私もです」
「バルゴも!?」
まさかの良い作戦はルーシィ以外には不評だった。
「見てなさいよ、アンタ達!」
「ルーシィさん!何か近づいて来ますよ!」
「奴等だわ。門を開けて!」
「はっ」
「あ、そういえばナツ達もここの門を通って村に入って来るんじゃ・・・」
「さぁ、来なさい!」
ルーの小さい呟きは誰にも聞こえず、村の門が開く。
そこにいたのは。
「皆ーっ!無事かーっ!」
グレイを背負ったナツだった。
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