ナツVS波動のユウカ
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飛んで来た波動はドガァァンと音を立ててナツに直撃する。
巻き起こった煙の中から、左の拳に炎を纏ったナツが勢いよく飛び出した。
「どうかな」
「波動!」
ナツの拳と波動がぶつかる。
ばふっと炎が消えた。
「言ったはずだ。波動の前では魔法はかき消される」
「じゃあ魔法じゃなきゃいいんだろ?大した事ねぇじゃねーか」
ナツは躊躇なく波動の中に肘辺りまでを突っ込む。
だが突然ビッと痛みが走り、その痛みは徐々に増す。
「うぉあぁあっ!」
「魔力の渦に素手を突っ込むなど無謀すぎる。消し飛ぶぞ」
冷静にそう言うユウカに対し、ナツは更に無謀な事をする。
「あががぬがぁ!」
「な!体ごと入っていくのかよ!」
波動の中に首辺りまでを突っ込んだのだ。
「魔法じゃ突破出来ねぇ壁も・・・素なら出来るじゃねぇか。ははっ」
「どうかしてるよ!アイツ!」
「ここからどうするつもりだ!?火竜。波動の中じゃ魔法は使えんぞ」
予想外の行動に驚くトビー。
だがユウカはまだ余裕が残っているようだ。
「外では使えんだろ?アドバイス、サンキューな」
中で使えないのなら外で使えばいい。
単純・・・ではなく、人の言葉を素直に受け取るナツだからこそ思いつく手だ。
そう言うが早いが、ナツの右肘に炎が灯る。
「火竜の・・・」
その炎は一気に勢いを増した。
「素手の威力を上げる為に、魔法をブースターとして使うのか!?」
驚くユウカ。
ナツはそのまま炎をブースターにし・・・。
「炎肘!」
ユウカの顔に右の拳を叩き込んだ。
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