暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0413話
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ないが、どのみちこの賭け金自体一種の泡銭だしな。
 当然、ネギと小太郎のコンビもまた危なげなく反対のブロックを勝ち上がってきている。
 ……にしても、本当にこれが魔法世界中の注目を集めている大会なのか? 妙に参加者のレベルが低いように感じる。
 少なくても、キズクモの決勝で戦ったシルとラナより強い相手には未だ出会っていない。いや、ラカンとかナギが出ているから注目を集めるのは当然なのかも知れないが。

「アクセルさん。いよいよですね」

 闘技場への扉の前で俺を待っているのは当然リュボースだ。
 その顔には珍しくどこか心配そうな表情を浮かべている。

「……まさか、あの紅き翼のジャック・ラカンが参加するとは思ってもいませんでした。相手が相手ですので、最悪もしここで負けたとしても契約は無事完了したと見なさせて貰いますので安心して下さい」
「なんだ、妙に弱気だな」
「相手があのジャック・ラカンですので」
「一応、俺は負けるつもりで戦いに挑む訳じゃないんだがな。自分自身に賭けてるんだし」
「私としても、当然アクセルさんが勝ってくれるのに越したことはありません。何しろ、今も言いましたが相手はあのジャック・ラカンなのですから。ここで勝ってくれれば、キズクモの名は魔法世界中へと轟くでしょう。私としてもそれは大歓迎ですし」

 何だ、最初から諦めてるのかとばかり思っていたらそうでもないのか。
 俺の意外そうな表情を見たのだろう。いつもの無表情で口を開く。

「何ですか? もしかして私が最初から諦めているとでも思ったのですか? 幾ら相手がジャック・ラカンとは言っても、それで諦めるようなら最初から貴方と取引をしようなどとは思いません。ただ、もしここで負けたとしてもこれまでの戦いで既に十分こちらの利益になっているので気にしなくてもいいと言いたかっただけです」
「そうか、なら俺も精々英雄と呼ばれる相手との戦いを楽しむとしよう」
「ええ、是非そうして下さい。そしてその実力を、キズクモの代表としての実力を魔法世界中へと見せつけてください」

 リュボースが微かに笑い、俺もそれに軽く手を振って闘技場へと進み出る。

『北より登場するのは、既にお馴染みのアクセル・アルマー選手! その実力はタッグ戦であるナギ・スプリングフィールド杯をソロで勝ち抜いて来た事が証明しています。また、その外見と並外れた実力から大魔王との異名も浸透している拳闘界の注目株! 魔法世界の英雄、ジャック・ラカン選手にどこまで対抗出来るのかが見物です』

 そのアナウンスを聞きながら闘技場の真ん中で相手が出て来るのを待ち受ける。

『そして南より登場するのはこれも同じく本戦1回戦まではソロで勝ち残ってきたカゲタロウ選手です。カゲタロウ選手はアクセル選手と同様に操影術
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