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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第34話 真実
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2ランク程低いだろう………本来バルトマンは蓄電なんてしなくても雷を放出、自分に流し身体能力を上げることだって出来た筈だ。だからこそクレインも目を付けた」

そんなバルトの答えにリクは小さく笑みを溢した。

「全く、君もやはりバルトマンなんだね………まるで本人と話している様だよ。………まあ彼曰く、こうなったのは永遠の好敵手のせいだと言ってたがね」
「永遠の好敵手………ウォーレン・アレストか」
「彼はAランクほどの魔力しかなかったと聞いたんだが本当なのかい?」
「ああ、だがその攻撃は凄まじかった。力だけじゃ勝てないと思い知らされた」
「やはり同じことを言うんだね」
「そりゃ同じだからだろ………?」
「ふっ、あははははははは!!」

そんなバルトの答えに腹を抱えて笑うリク。

「私はね、バルトマン・ゲーハルトと言う男は嫌いじゃない。いや、むしろ好きだ。好戦的ではあるが強き者には紳士で、真っ直ぐだ。………まあ平気で犯罪に手を染める黒い奴ではあるが好敵手がいればその一面も完全に消え去る。………だからこそあの2人との戦いに水を差された事がご立腹でね。今回私に協力してくれているのもクレイン・アルゲイルにその借りを返す為だ」
「有栖零治と加藤桐谷か………ん?クレインの目的?お前等はそれを知っているのか!?」
「君も見ていた筈だ。大きな船の見取り図を」
「ああ。あのデータな」
「彼はあれを動かすつもりだ。そしてあれを動かし天使の歌を響かせる」
「天使の歌………?」
「それが何を意味するのか分かっていない。………だが文明を破壊したゆりかごを復活させる訳にはいかない。自分の身を守るためだとしても、自分で撒いた種は自分で取り除く」
「種………?」

「そう、ゆりかごの起動キー、聖王を始末することでね」

その瞬間、大きな斧がリクに向かって振り下ろされたが、リクはその斧をプロテクションで受け止めた。

「おお、怖い怖い………」
「貴様等………!!」
「いやいや、こんな事している場合じゃないと思うよ。今頃私の相棒があちらに着く頃だ」
「!?くそっ!!!!」

バルトは慌てて部屋を出ようとするが、そのバルトの前にリクが立った。

「退け!!!」
「落ち着け。今行ったところで間に合わないさ」
「ふざけるな!!貴様等が起こした事だろうが!!!」
「まあそうだね………実際私も彼を止めることは出来なかった。彼は『神崎大悟と佐藤加奈が居ない今なら問題無くあのガキを殺せる』と。互いに協力はしてるけど行動までは制限出来ない決まりだからね」
「何を他人事の様に………!!」
「まあ落ち着け。これを………」

そう言ってリクは自分のポケットから小さな機械を取り出した。

「これは?」
「一方通行の転移装置さ。転移装置が
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