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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第34話 真実
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はは名前を呟いて持っていたレイジングハートを握り締めた………













「造った………?」
「ああ。研究が凍結された後、バルトマン・ゲーハルトが隙を付いて脱走してね。混乱している内にデータと隠し研究室を拝借して何とか一体ずつ完成させた」
「おい、何を言っている………?」
「クレイン・アルゲイルに協力を持ち出されてね。その時の私は冥王教会から逃げていて捕まるわけにはいかなかった。新ベヒモスのデータを渡すわけにはいけなかったし、娘のためにも逃げ続けなければならなかった。」
「何の事だ………?何の話だ!!」

「先程言っただろう。君とあの聖王の子は私が造ったと。まあ聖王の子はともかく、君は私が造ったんだがね」
「聖王の子………?じゃあやはりヴィヴィオは………」
「そう、聖王オリヴィエのクローンだよ」

その話を聞いてバルトは静かに拳を握り締めた。ある程度予想はしていたが、出来れば外れていて欲しかった。
今までの資料、その全てが実験は失敗し凍結となっていた。ならばヴィヴィオは聖王のクローンとは別のただ何かの実験で使われるはずの普通の子供だったのではないかと思ったのだ。

しかしそんな願いは儚く消え去った。

「大丈夫かい?」
「ああ。………で、俺の事だが………」
「君はバルトマン・ゲーハルトのクローンだ」

ハッキリとそう言われ頭の中が一瞬真っ白になった。
足にも力が抜け、膝をつく。

「………ははっ、全く情けねえな………予想していなかった訳じゃないのに足に力が入らねえ………」
「それはそうさ。どんな人間だって自分の存在が造られたものだって聞かれれば信じられないさ。そう、普通は拒絶する。“俺は本物だ!!”って。だけど君は私を信じるのかい?」
「………ああ。今日来て………いや、恐らく自分の姿と目覚めたあの場所で何となく思っていたのかもな。“何で若返っているんだ”って………」
「そう、それは僕も予想外だった。記憶の共有、能力、思考。なるべくバルトマン・ゲーハルトに近づける為に君を造った。その結果が若返りだ。………いや、若返りは別に普通だ。クローンと言えど子供から成長させるからね。………だけどバルト・ベルバイン、君はちょっと違う」
「違う?」
「クローンと言うのは短時間で成長させるため、子供ならともかく、大人にするとどうしても肉体は脆く、寿命もかなり短くなってしまう。………だが君は違った。その肉体がオリジナルにとても近い状態だったんだ。だからこそ君は自分がバルトマン・ゲーハルトだと疑問に思わなかったんだと思う」
「確かに自分の記憶と同じ様に戦えた。………まあ多少足りない部分もあると分かったがな………」
「魔力だね?」
「ああ。バルトマン・ゲーハルトより1ランク、いや、
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