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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第34話 真実
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「ヴィータちゃん、調子乗りすぎ!ボール取りに行くの大変だったんだから!」
「なのは、お前もいつも言ってるだろ?全力全開ってな」
「ヴィータ遊びは良いと思うよ」

爽やかな雰囲気の中、ヴィータ、なのは、フェイトが話している。
時刻は既に18時を回っており、空は徐々に赤から暗くなり始めていた。

「………」

「今日ご飯何だろう?」
「パスタだと思うぞ。食堂のおばちゃんが話してたし」
「カルボナーラ久し振りに食べたいな………」

「………」

「全く話に入ってこない………」
「ねえなのは、今日のヴィヴィオ変だよ。バルトさんと何かあった?」
「えっと………ちょっとね………」

返事に困ったなのはは誤魔化すように前を歩くヴィヴィオの元へ向かった。

「何だなのはも………?」
「何かあったんだね、それも結構重要な事………」
「最近更に仲良くなったと思ったけど私の勘違いだったか?」
「ううん、ホテルの一件まではなのはも本当に楽しそうだったよ」
「首を突っ込むべきじゃ………」
「無いよ。なのはも望んでないと思う」
「だよな………」

そんなフェイトの言葉に小さく頷くヴィータ。
2人にとってもヴィヴィオは妹のように可愛がっていたのだ、今の元気の無いヴィヴィオを見ていられなかった。

「あっ!!」

そんな風に思っているといきなりヴィヴィオの元気な声が聞こえた。

「バルト〜!!」

中庭の入り口にバルトと同じ体格の男が立っていた。
全身を黒いマントで隠し、顔もフードを着けているためハッキリ分からない。
ヴィヴィオは名前を呼び駆け出した。

「!?待ってヴィヴィオちゃん!!」

なのはは慌ててヴィヴィオを捕まえ、横に転がる。
先程までヴィヴィオが居た場所に魔力刃が通り過ぎ、地面を綺麗に抉っていた。

「レイジングハート!!」

バリアジャケットを向け、直ぐにでも砲撃を放てるように構える。

「貴方は………誰ですか?」

警戒しながらなのはが問いかける。

「な、なのはお姉ちゃん………?」

いつもは滅多に見せない切羽詰まったなのはの雰囲気に戸惑うヴィヴィオ。

しかし男は何も答えず、右手を外へ出した。

「バルバドス、セットアップ………」

すると右腕に自分の体ほど大きい斧を展開した。

「あの時の斧………だけど銀色じゃない」

バルバドス、同じ名前の斧だがバルトのバルバドスが銀色なら、男の斧は黒色だった。

「じゃあやっぱり別人………?だけどこの雰囲気って最初にあったバルトさんと………」

そう呟いているとなのはに向け雷の槍が多数展開される。

「!?くっ!!」
「ボルティックランサー」
「ディバインバスター!!」


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