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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第34話 真実
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「ここは………」
謎の誰かを探している内にある部屋にたどり着いた。
「バルバドスがあった場所か」
必要以上に無口なバルバドスの有無を確認しながら呟く。
部屋は中央に台座があるだけで他には何もなかった。
「………ん?」
しかしふと視線を感じ、周りを見渡す。
だがこの台座以外何も見当たらない。
「気のせいか?」
ヴォルフバイルでサーチしてみるも反応は無い。
「いや………」
『居るぞ』
「はああああ!!!」
バルバドスの声を聞いて、バルトは自分に蓄電した雷を自分を中心に放出した。
「嘘でしょ!?まさかそこまで出来るの!?」
「見つけた!!」
獲物は見つけた肉食獣の様に表れた男に襲いかかるバルト。
「シルバームーン!!」
『デュアル・プロテクション』
ヴィルフバイルを降り下ろそうとしたバルトの目の前に二重に重なった盾が現れた。
「うおっ!?」
いきなり現れた盾にバルトの勢いも止まる。………が、
「うっ!!」
突撃する前に飛ばしていたボルティックランサーが男を捉えていた。
「動くなよ。動いた瞬間それを飛ばす」
「いやぁ………油断した。流石バルトマンの力だね」
「お前………何者だ?」
「初めまして、私はマシロ・リク。元科学者だよ」
男は不適な笑みを浮かべてそう答えた。
「”マシロ“………だと?確かあの砲撃娘も真白って………」
「おっ、やはり君は機動六課に在籍しているんだね。何の因果かあそこには随分と変わった者達が集まる。だけどだからこそ安心できる」
「お前もしや………」
「出来れば娘には私の事を話さないで欲しい。本当は魔法には関わってほしくなかったんだが………」
「そんなのは知らん、俺が口出す事じゃねえ」
「助かるよ」
「………構わねえさ、人の家庭にはあまり首を突っ込まないって決めてるんでね」
返事を聞いたリクはホッとした顔で胸を撫で下ろす。
(ただの口約束なんだがな………まあ俺としてもここにいたとバレるのはヤバイしな………)
「さて、君は何故此処に居るんだい?もう此処に来る必要は無いだろう?」
「俺の娘を守るためだ」
「“娘”ね………まあ私の目論みには通り行ったわけだ。分の悪い賭けだったけど私は勝ったって事だね。だったら彼を行かせる必要はなかったかな?」
「………何を言っている?」
ここから先は聞いては不味いと何処からか警告されているように感じたがバルトは止まらなかった。
「それはね………ヴィヴィオとバルト・ベルバイン、この王と騎士を造ったのは私だからだ」
「遊んだな〜久し振りだぜこんなにはしゃいだの」
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