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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第34話 真実
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「今から帰っても食堂は終わっちまうな………仕方がねえ、どっかで食って帰るか………ついでにお土産買って帰ればヴィヴィオも文句ねえだろ」
そう呟きながらA室の中に入った。
「ここが俺が居た部屋か………」
相変わらず暗く、部屋の中に何があるか全く分からない。
「さて、ライトを………」
ライトを照らし、周りを見る。
「ん?あまり荒らされていねえ………どう言うことだ?」
A室は他の部屋とは違い埃っぽいが、本や紙が散乱している事もなく、物なんかも壊れた様子がなかった。
「もしかしたら………!!」
部屋の奥にある機械を弄るバルト。
すると機械は動きだし、ディスプレイが展開された。
「生きてる!!よし、早速………」
先程のチップを入れる。
するとディスプレイにチップ内にあったデータが表示された。
「ゆりかご………?」
そこには“ゆりかご”と書かれていた。
「何かの船の見取り図って所か………しかしでかいな………巨大空母って言った方が良いか。………ん?ゆりかご?確か聖王教会にまだ居たときそんな言葉を聞いたような………それにこの起動するための“鍵”って何の事だ………?」
とそこまで呟いているとふと、あることを思い出した。
「クレインも“鍵”を探していたよな………なるほど“鍵”」
そう考えはバルトは直ぐに記録チップを取りだし、他の資料と共に懐へしまった。
「よし、後はもう少し別の部屋を………誰だ!!」
何かの視線を感じ、振り向くとすかさず逃げる人影が。
「逃がすか!!」
バルトも直ぐに追いかけた………
「はやてちゃん」
バルトが研究所に居る頃、はやては1人書類の処理をしていた。
そんな中、同じく休日返上で働いていた医務員のシャマルがはやての元を訪れていた。
「お疲れさんシャマル。だけどどうしたんや?今日はこの前の診断結果を取りに行くって言っていた筈やけど………もしかして誰か問題が………」
「そもそも今回の身体検査って大悟君の発案で行ったことなの」
「神崎君が?」
「ええ。バルトさんの事でね」
「ちっ………」
直ぐに廊下に出たバルト。しかし人影は何処にも無く、とても静かだった。
「こんなに静かだと言うことは何処かに隠れたな?転移って手もあるが必ず痕跡が残る筈。仕方がねえ、1つ1つ探していくか………」
ヴォルフバイルを展開し、周りを見渡しながら各部屋を探していく。
A室からずいぶん進んだが、人影すら無かった。
「………いねえ。隙を突かれて逃げられたか?いや、逃げたのなら足音だってする筈だ。だか
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