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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-45託されるもの
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念になりそうな珍しいもんを盗ってやったとか」
「記念で捕まってれば世話ないね」
「全くな」
話しながら地下室に足を踏み入れ、中にあった宝箱を開けて、トルネコが大声を上げる。
「まあ!これは!アリーナさん、炎の爪よ!」
「何!以前言っていた、あれか!」
「ええ!武術家用で、知られている中では最高の威力を持つ武器ね!これは当然、アリーナさんが使うべきね!」
トルネコが取り出した炎の爪を差し出し、受け取ったアリーナが早速手に嵌めて感触を確かめる。
「……これは。初めて持つのに、随分と手に馴染むな。俺には魔力のことはわからないが、それでも何か、強い力を感じる」
「武器と人にも、相性があると言いますものね。アリーナさんと、相性がいいのかもしれませんわね。武器としても強いけれど、道具として使うと火炎の中級魔法程度の威力があるとか。基本的には普通に攻撃したほうがいいでしょうけれど、魔法しか効かないような敵が相手のときには、いいかもしれませんわね。」
「そうだな。覚えておこう」
話が終わったのを見て、マーニャが口を開く。
「おし、じゃあもう用はねえな。さっさと出ようぜ、こんな国」
「気持ちはわかるけど、最終的にはかなりお世話になったんだから。そんな言い方はやめろよ」
「さっさと出てけって言われてんだろ?問題ねえだろ、別に。で、次はどこ行くんだ」
「一応、目的地はロザリーヒルになるだろうけど」
「なんだ?そのロザリーヒルってのは」
「たぶんだけど。イムルで見た夢と関係ある場所だと思ってる」
「うむ。あの夢で見た娘の名がロザリーであったこと。かつて魔族が済んでおった等とも聞けば、そう考えるのが自然じゃろうの」
「おし、なら行こうぜ。さっさと」
「待ちなされ。直接そこに向かうので無く、先に寄るべきところがあると。ミネア殿は、そう言いたいのであろう?」
「はい。天空の剣と鎧については、在りかの情報が全くありませんから。寄れるところには寄って、所在を確認していくべきかと」
「あら、それなら。まずは、メダル王様のお城に行きましょう!」
ブライとミネアの話を受けてトルネコが提案し、クリフトとライアンが疑問を投げかける。
「メダル王様、とは?」
「そのような国があるとは、聞いたことがありませんが」
「あら、やだ。国じゃないのよ。小さなメダルを集められてる収集家で、小さなメダルを持っていくと珍しい品物と交換してくださるという、奇特な方でね。ここから東のほうに住んでいるっていうのよ。」
「小さな、メダル?……これのこと?」
少女が道具袋を探り、数枚のメダルを差し出す。
「ああ、そうそう。さっきの洞窟にもあったけれど、それがそうよ。」
「それなら、私も持っておりますな」
「オレもだな。
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