第47話 正体
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咲喜は空気を読み、黙って廊下の柱に身を預けている。
青蛾「……翔さんなんですか?」
「----ああ。」
青蛾「……。」
痛い沈黙だ。俺が原因なんだが・・・・なぜだろう?…悪巧みという訳でなくてもこういう空気のなかでは話しにくいな…
青蛾「---騙してどうするつもりでしたか?…もう嘘はつかないでくださいよ?」
「ちょっとした夢を持っていてな、」
俺は隠さず話した。
(はは、昔親に説教された時に白状するときの心境と似ているな…もう二度とそんなことはないと思ってたぜ)
青蛾「…あなたは人間と共にに暮らしたいと。そういうことですね?」
「いささか信じてくれるとは思わんがね。」
たぶん紫とかなら共感してくれるかも知れんが、そこいらの奴に言っても「お前はいったい何を言っているんだ?」の一点張りだからな。青蛾は信じてくれるかね?
青蛾「----ふ、ふふっ。こんな空気を作ったのが馬鹿に思えてきましたw …翔さんらしいですね、安心しましたよ。」
「?」
青蛾「妖怪だったのがショックではありましたが、翔さんの優しい心が嘘じゃなくて良かったです…」
やばい、なんて言えばいいだろう?認められたっていうか、上手く表せれないけれど…Story of my life.泣けるぜ…
青蛾「そんなしんみりした顔しないでくださいよ! 神子さんが呼んでましたよ、…行きましょう。」
「----だな。」
咲喜「----その様子だと、上手く丸まったみたいだね。」
「まぁな。」
ホント丸く収まって良かったよ。
咲喜「私からも伝えたいことがあるのだけど…」
? 俺のことを好いてくれているのは既にしっているぞ??
咲喜「結婚してくれ」
…彼女はいつも、俺の予想斜め上を行ってくれるなぁ
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