暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
38話:光へと変わる体
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は淡々と答えるだけ。その頬には、一筋の涙が流れる。
「だけど、言葉を使えるでしょ!?心があるでしょ!?そうでなきゃ可笑しいよ……。ほんとに心がないんなら…泣いたりなんか、しないよ!」
「この涙は、主の涙。私は道具だ…。悲しみなど、ない…」
「バリアジャケット、パージ…」
〈Sonic form〉
フェイトの呟きを聞いたバルディッシュが術式を発動、周囲が一瞬光に包まれる。それにより三人を縛っていた触手が消滅し、なのはは少し後退。士はうまく着地を成功させるが、先の戦いの疲労で少しうめきながら膝立ちになる。
「悲しみなどない?そんな言葉を、そんな悲しい顔で言ったって…誰が信じるもんか!」
「あなたにも心があるんだよ!悲しいって言っていいんだよ!あなたのマスターは…はやてちゃんは、きっとそれに応えてくれる、優しい子だよ!」
「俺達ははやても、お前の事も…救いたいんだ!だから、はやてを解放して、武装を解いてくれ!」
少しの沈黙が流れるが、すぐにそれは地面が揺れる音で破られる。そして所々から炎の柱が吹き出し始める。
「早いな…もう崩壊が始まったか。私もじき、意識をなくす。そうなれば、すぐに暴走が始まる。意識のある内に…主の望みを、叶えたい…」
〈Blutiger dolch(ブラッディー・ダガー)〉
「「っ!?」」
「っ、なのは!フェイト!」
彼女が手を前に突き出すと、なのはとフェイトの周りに赤い短剣のようなものが現れる。
「闇に…沈め…」
短剣が発光し始め、一斉に二人に向け放たれ、爆煙が起きる。だが爆煙が晴れていくと、二人は元いた場所より少し上の辺りにいた。フェイトの高速移動により、回避したのだ。
「この…だだっ子!」
〈Sonic drive〉
体を寄せ合っていた二人は一旦離れると、フェイトが姿勢を小さくしながらバルディッシュを後ろに目一杯引く。両手首、両足首にある黄色の羽根が、大きく羽ばたく。
「言う事を―――」
〈Ignition〉
「聞けぇぇ!!」
そして管制人格の元へ一気に飛び出す。それを静かに見ていた彼女は、開いていた本を中身を見せるようにフェイトへ向けた。
「お前も、我が内で…眠るといい」
管制人格の目の前へと到達したフェイトは、バルディッシュを大きく振り下ろす。
だが、その攻撃は彼女の前に現れたベルカ式の防壁によって阻まれた。
「っ―――え…?」
すると衝突の衝撃で動きが止まったフェイトの体が、光り始めた。いや、光の粒子へと変わっていっていた。
「フェイトちゃん!?」
段々と光に包まれていくフェイト。見ていたなのはも叫ぶことしかできない。
自分が落ちていくのを自覚しながら、覚悟するフェイト。
だが、次の瞬間。
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