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DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第6章:女の決意・男の勘違い
第1話:女の子を苛める男って最低!
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今更手遅れだし、私は気にしないし、そんなに必死になる必要ないんだけど……
この時代のエルフは差別されてるのかしら?

そう言えばアルルちゃんやウルフ君の元居た世界では、エルフは忌避される存在だったらしい……
スノウに初めて会った時、二人とも驚いてたし……
よく考えたら、人間・エルフ・ホビット・ドワーフ・魔族(モンスター)・天空人……あと不死鳥とかと、共存しているグランバニアが特別なのかもしれないわね。

国王(リュカ)が気にしないどころか、構わず口説くから考えなかったけど……
う〜ん……そう考えるとリュカってやっぱり凄い。
もっと節操があったら更に凄いんだけど……世の中巧く行かないわね。

「そ、そうなんですか……ステキですね」
落としたマント(元々私の)を拾い手渡し、瞳を輝かせて驚く少女(ルビーちゃん?)に笑いかける。
そして更に警戒心を解いて貰おうと思い、私の事を話し続けようと思った時……

「ロザリー、無事か!?」
「あ、ピサロ様!!」
突如私の後ろに誰かが現れ、かなりの殺気を放ちながら叫き散らす。

ロザリーとは何のことだ? 彼女はルビーちゃんでは?
ピサロ様ってこの叫いてる奴の事か?
慌ててたらしく、長い銀髪が顔の正面にかかり、まだ容姿を確認出来ないが、そこそこのイケメンと推測する。

リュカが居たら間違いなく『僕の方がイケメンだ!』って言うだろう。
どっちがイケメンかは兎も角、このピサロ様(仮)は禍々しさがあって嫌な感じだ。
だがルビーちゃん(ロザリー?)の声からは、彼への安堵の響きが伺える。

「キサマ人間か!?」
未だ取り乱しており、髪をかき上げず話しかけるピサロ様(仮)……
よく見ると彼の耳も長い……男のエルフは初めて見る。

「そうよ、人間だけど……何!?」
人間とエルフは仲が悪く、私が彼女(ルビーちゃんorロザリー)を襲ったと勘違いしているのだろう。
下手に卑屈に出ると勘違いの元だろうから、自己主張を兼ねて強気に応える。

「ピサロ様、違うんです!」
私の弁護をしようと、ピサロ様(仮)に近付く少女(ルビーちゃんorロザリー?)だが、慌てた為かマントを再度落とすドジっ()ぶり。
勿論、衣服は引き裂かれ、胸だけでなく下の方もモロ見え状態なのだが、彼女は気にしない。つーか解ってない。

「ロ、ロザリー!? 人間に何をされたんだ?」
うん。この反応は当然だと思う。
彼を責める事は出来ないだろう……だが、

「人間がぁ……ロザリーに何をした!?」
「よく見ろ馬鹿! 私は女だ……女が女を襲うか馬鹿! 仮にソッチの趣味があったとしても、難易度の高いエルフを襲う訳ないだろ馬鹿!」

「黙れ人間……この場で切り殺してやる!」
“馬鹿”と言い過
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