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蘇生してチート手に入れたのに執事になりました
え、豪邸ですか?in住宅街
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な、そんなレベルの豪邸だった。金もおそらくこの豪華さから予想するにメッキではなく本物だろう。レンガ造りの塀や、家の一部もレンガで出来ていて、この中で唯一質素だといえた。
「・・・・・・・?」
畜生。今日の俺は疑問符だらけだ。とりあえず、慣れない高級住宅、その庭にある黒曜石でできた道を歩いて行く。場違い感が物凄く俺を包む。
そして、白い漆喰のドアを麗が開き、それを俺と明がくぐる。中は、歩くのも億劫になるようなレッドカーペットと、天井に下がるシャンデリア。
最早目がおかしくなってきたころ、麗に先導されて、その左に、すると、そこは俺のマンションの自室の三倍ほどの面積を有する、応接間。革張りのソファーにやはりカーペット。そして、豪華そうなテーブル。明がソファーの奥に座り、俺がその隣に。合成皮ではない感触が気持ち悪い。
そうこうしていると、麗がやってきて、慣れた手つきで紅茶を三人分を配る。カップやお盆すらも異様な光沢を持っていたが、もう目が麻痺していた、
紅茶をとりあえず一気飲み。明は少しずつ啜る。紅茶に手をつけない麗は、俺と明の向かい側のソファーに座る。
「さて。宏助さん。」
「ハイっツ!」
思わずビクッとする。なんだろうか。
「あなたをここに呼んだのは他でもありません。あなたに明お嬢様のボディーガードをやっていただきたい。」
予想もつかない言葉にまたも疑問符。
「・・・・・・・??????????」
「麗!どういう意味ですか!」
彼女は微妙に頬を紅潮させて麗に問う。そんな様子の主人に対しても冷静に麗は、
「私は今回のことで思いました。お嬢様が、霊を成仏させたがっているのはわかります。しかし、お嬢様はこのご身分。一歩外に出れば、どんな輩が待ち受けているのか分からないのです。だから今まで外出を許可したことはありません。もしも大人数で襲ってこられたら、私たちだけでは対処ができないのです。」
「そ、それは分かっていますが・・・・。」
落ち込んだ様子の彼女。そうか明は霊を成仏させるために外にでていたのか。また彼女の優しい部分を発見する。
「そこで、です。宏助さんに明様のボディーガードをやってもらば、いいと思うのです。宏助さんは人外の力を持っているのでしょう。なら大丈夫です。まず、どんな輩が来ても問題ない。更に明様は宏助さんについていてもらえさえすれば幽霊と好きに会える。」
「そ、そうなのですか!それなら大賛成です!」
と、彼女スゲー喜んだ上に俺を期待に満ちた視線で、見てくる。しかし、俺は人と関わらないようにしよう、という決意があるし、と渋っていると。
「貴方に拒否権はありませんよ?貴方がここに入った以上もしここから出せばお嬢様についての機密情報が漏れるかもしれない。そうしないために私はあなたをここから出すわけには行かない。」
ニッ
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