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蘇生してチート手に入れたのに執事になりました
え、豪邸ですか?in住宅街
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長く彼女と関わっていようと思った。あと数時間位だ。そしたら、無理やり交わっていた俺、という直線はまた元の軌道に戻る。
それからの車内で、俺は嬉々として自分の事情を語った。

  リムジンは、郊外の住宅街の一角に路上駐車。突然止まった。ここなら通ったことあるし俺のマンションも近い。すぐ帰れると少し安心。しかし、そういえば俺、自分の話をするばかりで彼女達のこと全然聞いてねぇ。麗は明に仕えているメイドで、明の父親は海外で仕事、母親は既に他界したと、それ位は聞いているが・・・・。しかし、母親の他界を語る彼女の目はとても悲しいものを宿していた。過去になにかあったのだろうか。
そんなことを考えている間に「ちょっと待っててください。」といって出て行った麗が戻ってきた。彼女はリムジンをなんと二軒の住宅に向けている。俺が麗にどうするんですか?と話しかけようとすると、突然二軒の住宅が、隣合わせになっていた住宅の壁が左右にスライドして開いた。
「・・・!?」
驚く宏助に彼女たちは平然としている。見るとどんどん奥にある住宅の壁がスライドして開いていく。そういえば、ここの住宅街は構造が変だな、と思ったことはある。住宅が、よく見ると繋がって十字を描いている。しかしその十字の中心だけが円のようになっていて、しかし、その円の中は見えない。おそらく円の中には家がなにかあるのだろうが、しかし、まるでそれらの住宅がその円の中心を囲んでいるようになっている。
その十字の四本の内一本からその中心に向かってリムジンは住宅の壁のスライドによって、出来た道を奥に進んでいく。やがて、一番奥にある注射すスペースと思わしき場所に車をとめ、一旦下車。歩き始める。しかし、なんだろうこれは。しかも気のせいではないだろが・・・・
「麗さん、これ・・・なんですか?ていうか、さっきから敵意みたいなものがこの住宅から俺に向かって発されている気が・・・・。」
「あ、まだ説明してませんでしたっけ。ここに客が来るのは久しぶりですからね、皆警戒しているのでしょう。神条明様、つまり明様は・・・神条財閥総帥の神条光、その一人娘で御座います。」
神条財閥、聞いたことがある。確か様々なジャンルの企業を手がけている国際的な財閥。その総帥は世界第三位ぐらいの大富豪だった気がする。その彼の一人娘が・・・・この明ってこと?
そんなことを思いながら明を見ていると、俺の目の前に、豪邸、宮殿、それを兼ね合わせたかのような家。周りは住宅に囲まれていて、その住宅は普通だが、その中でこの家だけは異様だった。レンガ造りの塀。その中には芝生が敷き詰められた庭。バラ園も見える。更に家には白と金、の二色で彩られたさまざまな彫刻やつくりが目立つ洋式。噴水やオブジェなどもあり・・・一言で表すと、豪華、としかいいようがない。世界遺産に登録されているよう
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